柏市は15日、市内の小中学校6校で11月に提供した給食の食材「かやきせんべい」の原料から食品衛生法の基準値を超えるカビ毒が検出されたと発表した。納入業者から報告があり判明した。同食材を使用した「せんべい汁」は4219食分提供されたが、児童生徒らの健康被害は確認されていないという。
市によると、納入業者が今月11日、原料の小麦からのカビ毒検出を報告。せんべい汁は11月9~20日の間に6校で各1回ずつ、全学年に提供された。市ではすでにこの業者からの納入を停止、保護者には文書やメールで事情を説明している。
カビ毒はデオキシニバレノールで、大量に摂取すると嘔吐(おうと)や消化管などの障害といった症状が出ることがあるという。