「息子ががん、すぐ入院費用必要」不自然な内容 連携し電話de詐欺被害防ぐ 市原、郵便局員に感謝状

電話de詐欺の被害を防いだとして、市原署(浜田憲明署長)は、市原辰巳台西郵便局(市原市)の小宮山裕一局長(53)、課長代理の佐武和枝さん(56)、職員の榎本優子さん(40)の3人に感謝状を贈った。
同署などによると、10月3日夕、同局窓口を訪れた市内の80代女性が85万円を引き出そうとした。焦っていた様子から榎本さんが理由を尋ねると、女性は「息子が会社でがんと診断され、すぐに入院費用が必要になった」。内容が不自然なことから詐欺を疑い、佐武さんに報告。小宮山局長が110番通報した。同局で女性の息子にも連絡を取って、詐欺だと確認した。
同局での感謝状贈呈式で小宮山局長は「高齢のお客さんが多いので日頃から警戒している。今後も被害防止に努めたい」と話した。