能登半島地震では窓ガラスが割れる被害が出た住宅もありました。大きなケガにもつながる窓ガラスの飛散をどのように防ぐことができるのか対策を行う業者に聞きました。
窓ガラスフィルムの取り付けを専門とする会社の逸見直人代表です。
【FREE&STYLE 逸見直人 代表】
「ひびが入り、またいつ(地震が)来るか分からないということで問い合わせが来ている」
元日の地震により新潟市の住宅でも見られた窓ガラスが割れる被害。地面には破片が散乱しました。
逸見代表が勧めるのは「飛散防止フィルム」の取りつけです。
【FREE&STYLE 逸見直人 代表】
「透明の飛散防止フィルム」
【杉山萌奈アナウンサー】
「薄い。1mmないですよね」
【FREE&STYLE 逸見直人 代表】
「これで全然違う」
フィルムの厚さは0.05mm。
拭き掃除をしたあと、水と中性洗剤を混ぜたものを吹きかけながら貼り付けていきます。
窓の大きさに合わせて角をカットし、隙間がないように空気を抜いていけば15分ほどで完成です。
【杉山萌奈アナウンサー】
「フィルムが貼ってある感じがあまりしないですね。触ってみても(フィルムを貼っていないガラスと)違いはなく、見た目も透明なので全然目立たないです」
飛散防止フィルムの効果はどれほどのものなのか、実験映像を見てみると…
まずは、飛散防止フィルムを貼っていない窓ガラスに衝撃を与えると、徐々に窓ガラスの形が変形していき、粉々に割れ、勢いよく周囲に散乱しました。
続いて、飛散防止フィルムを貼った状態。衝撃によりガラスにひびが入りますが、ガラス片は飛散しませんでした。
【FREE&STYLE 逸見直人 代表】
「建物の中でも寝室だったり、人がよく集まるリビングだったり、被害に遭う前に安全対策をしていただくと安心かなと思う」
逸見代表は「ペアガラスやトリプルガラス・強化ガラスは割れにくいが、特に割れやすい“フロートガラス”と呼ばれる3mmほどの1枚ガラスの窓には必ず飛散防止フィルムを貼って対策してほしい」と話していました。