牛乳を冷凍すると… デメリットに「やらないほうがいい」

そのまま飲んだりコーヒーやココアと混ぜたりするだけでなく、料理にまで使える『牛乳』。
親しみのある飲料ですが苦手だという人も意外に多く、賞味期限も短いため、使い切れないこともあります。
そうした場合、冷凍して保存期間を延ばしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
乳製品からお菓子まで、さまざまな食品を製造する『明治』のブランドサイトでは、牛乳は冷凍保存に向いているのかを解説しています。
冷凍庫に入れる前に、食材の持つ特徴をしっかりと理解しておきましょう。
牛乳は『冷凍できる食材』として、保存方法がインターネット上で紹介されています。
しかし『冷凍できる』と『冷凍してもおいしく食べられる』は、必ずしも一致するわけではありません。
『明治』は、牛乳が冷凍保存に向かない理由を次のように解説しています。
冷凍した牛乳を解凍すると、たんぱく質は分離して底のほうに沈殿し、脂肪分は分離して浮上しやすくなります。
それにより、飲み口がざらついた感じになります。
また、解凍後温めたとしても一度分離した成分は元通りにはなりにくいため、おいしく飲めなくなりますのでお勧めしません。
株式会社 明治 ーより引用
牛乳にはさまざまな魅力がありますが、その1つが『独特のまろやかさ』です。
それを好んで牛乳を飲んでいる人にとって、そのまろやかさが失われてしまうのは大きなデメリットになるでしょう。
牛乳だけではなく、冷凍した食品は『どう解凍するか』も重要なポイントです。
冷凍したのはいいものの、解凍が難しい、解凍すると分離してしまうようでは、その先の使い道にも困ってしまいます。
「牛乳をおいしく飲みたい」という場合は、冷凍せずに賞味期限内に飲み切るようにしましょう。
「飲み切れないけど捨てるのはもったいない」という場合は、牛乳で『ホワイトソース』を作り、それを冷凍してしまいましょう。
冷凍したホワイトソースは、2週間~1か月保存が可能です。シチューやグラタンなど幅広く使え、スープ系の料理であれば凍ったまま調理ができます。
また、これからの季節であれば『手作りミルクアイス』もおすすめです。猛暑日などに嬉しいひんやりデザートが楽しめます。
おいしく飲むことを前提とすると、牛乳は冷凍保存に向いていません。
どうしても冷凍したいという場合は、ホワイトソースやアイスクリームなど、調理をしてから冷凍するようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]