投資用物件が価格上昇、区分マンションは過去最高の2,200万円台に

ファーストロジックは、不動産投資プラットフォーム「楽待」における投資用不動産市場調査2024年4~6月期の結果を公表。区分マンション、一棟アパート、一棟マンションのすべてで価格が上昇する結果となった。調査期間は2024年4月1日から2024年6月30日、調査対象は期間中に楽待に新規掲載された全国の物件。

同社によると、前四半期に続いて価格高騰の傾向は変わらず、すべての物件種別で価格が上昇。区分マンションと一棟アパートについては、過去最高値を連続更新した。

特に区分マンションについては、過去最高値を2023年7-9月期から4四半期連続で更新。2012年の集計開始以降、初めて2,200万円台を記録した。区分マンションは、他の物件種別と比べて販売価格が安く、購入後の管理もしやすいといった理由から、投資家にとって比較的手が届きやすい。しかし一方で、物件購入後に入居者が入らないと家賃収入がゼロになってしまうリスクも抱えている。

同社は「収益物件を購入する際は、目先の利回りにとらわれず、長期的にみても家賃収入を得られそうか事前によく調査するなど、投資判断を慎重に行う必要がある」とコメントしている。

今後の動向については、「いわゆる『建設業の2024年問題』によって建築費がさらに高騰し、物件価格に影響を及ぼす可能性がある。不動産価格はさらに上昇を続けるのか、それとも金利上昇に伴って値下がりしていくのか、動向に注目したい」と述べている。