中央学院 春夏甲子園逃す 公式戦28試合目で初の零敗 第106回全国高校野球 千葉大会 第13日

▽準々決勝(ZOZOマリン)
中央学院
00000000―0
00003022x―7
木更津総合
(八回規定によりコールド)
木更津総合に2点を加えられコールドが成立。九回の攻撃に望みをつなげる前に、中央学院の春夏連続甲子園の夢はついえた。
得点圏に走者を進めながら効果的な一本を出せなかった。七回は無死二、三塁とし2番からの好打順も連続凡退。変化球に狙いを絞り攻略を図ったが、ピンチでギアを上げる相手右腕が一枚上手だった。「うちらしい攻撃ができずじまい」と相馬幸樹監督。代替わり後、28試合目の公式戦で初めて得点を奪えなかった。
春の甲子園で学校最高成績を大きく更新する4強と躍進した。県大会も勝ち上がり、自信を得て臨んだはずの関東大会初戦でまさかのコールド大敗。徹底するはずの全力疾走を怠るなどまとまりを欠いた。「思うような結果が出なくてチーム状態が悪かった」と中村研心主将は振り返る。
もう一度甲子園に戻るために。「隙をなくそう」。失策や暴投で大量失点した反省からチームの合言葉になった。グラウンドに落ちてるごみを拾ったり、主力が率先して土をならすようにしたりと改革。団結して迎えた今大会は追われる立場としてマークを受ける中、延長十一回タイブレークなど接戦をくぐり抜け準々決勝までたどり着いた。
戦いが道半ばで終わり悔しさは残る。ただ5試合で失策は一つ。守備が乱れた春からの成長は示した。主将は「目標としていた守りはできた。少しは上達した」と話し、球場を後にした。