シメジやエリンギなど、キノコの種類は豊富。さまざまな料理に活躍するだけではなく、ビタミンや食物繊維など栄養が豊富な点も魅力です。
キノコを調理しようと袋から出した時、表面に白色のうぶ毛のようなものが生えていたことはありませんか。うぶ毛の正体や食べても問題はないかが気になるでしょう。
マイタケやブナシメジなど多くのキノコを販売している、ホクト株式会社の公式サイトに掲載されている、キノコに付いている白いうぶ毛のようなものについて紹介します。
ホクトの公式サイトには、「キノコを冷蔵庫で保存していたところ、キノコの表面から白色のうぶ毛のようなものが生えてきました。これは何ですか」という質問が消費者から寄せられました。
この質問に対してホクトは以下のように回答しています。
きのこは収穫・包装後も生きているため、きのこの表面の細胞が空気中に伸び始めます。これを気中菌糸といいますが、きのこそのものなのでそのまま加熱調理していただいても構いません。
ホクト ーより引用
白いうぶ毛のようなものは白カビのようにも見えますが、キノコの細胞である『気中菌糸』なので食べても問題はないとのことです。もし見た目が気になる場合は、軽く洗ったり表面を拭き取ったりして調理するといいでしょう。
なおキノコ類は水分があると傷みやすくなるため、調理する直前に洗うようにしてください。
気中菌糸はシメジに多く見られますが、エリンギやマイタケなどほかのキノコ類にも付いていることがあるそうです。
キノコに白いものが付いていると「カビではないのか…」と心配になりますが、カビは緑色や青色、黒色でホコリ状なのが特徴です。気中菌糸とは色も形状も異なるため見分けやすいでしょう。
またキノコにカビが生えるほど劣化すると、嫌なニオイがしたりぬめりが出てきたりする可能性があります。キノコの見た目やニオイに変化がないかをしっかり見極め、食中毒を防ぎましょう。
キノコは生鮮品であるため、購入後は涼しい場所での保存が適切です。冷蔵庫で保存し、できるだけ早く調理するようホクトはおすすめしています。
なお生鮮品の場合は食品表示法上、賞味期限の表示規定がなく、キノコ類の袋には賞味期限が記載されていません。しかしキノコは水分を多く含み傷みやすい食材のため、冷蔵保存後数日で食べ切りましょう。
例えばシメジとシイタケの保存方法と期限は以下の通りです。
・シメジ:石づきが付いた状態でキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵保存/2~7日間保存可能※シメジの種類によって保存期限が異なる
・シイタケ:石づきを上にしてキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵保存/約10日間保存可能
キノコは冷凍であれば約1か月保存できます。使い切れない場合は、石づきを落とす・ほぐすなどの下処理を行ったキノコを保存袋に入れ、冷凍庫で保存してください。
キノコに付いた白いうぶ毛は食べても問題ありません。もし気になる場合は取り除き、最後まで無駄なくキノコを使い切りましょう。
[文・構成/grape編集部]