白髪は抜くと増えるって本当? マンダムの回答は…

年を重ねるとちらほら増えてくる白髪。しかしなかには、10代や20代のうちから白髪が生えてくる人もいます。
若白髪の原因や対策について、株式会社マンダムのヘアケア研究所に聞いてみました。
『若白髪は遺伝する』『親が白髪の場合は子供にも影響する』など、白髪についてはさまざまな意見が聞かれます。
白髪と遺伝の関係は完全に証明されているわけではないため、遺伝の影響が大きいといえる根拠はありません。
ただ、いくつかの遺伝子の存在が白髪になるきっかけとして発見されています。そのため遺伝との関係の否定もできません。
「親に白髪がなくても自分は生えている」という人もいるように、一概に『遺伝が原因』とはいい切れないようです。
そもそも白髪は、髪の毛を作る細胞に色素が供給できなくなることで生えてしまうものです。
色素の供給ができなくなるのは何らかの遺伝子ストレスによって、色素幹細胞が間違った場所で色素細胞になることが原因の1つとして挙げられます。
さらに心身ストレスによって色素幹細胞が急速に増殖し、色素細胞に変化してしまい枯渇するのです。
これらは動物実験で科学的に証明されていて、人の場合も同じ仕組みで白髪が生えると考えられています。
※写真はイメージ
白髪の発生要因はさまざまですが、白髪を予防する手はあるのでしょうか。
白髪を生やさないためには、まず『遺伝子ストレス』を抑えることが重要です。
『遺伝子ストレス』には主に『酸化ストレス』があります。この酸化ストレスの予防策としては、『たばこを控える』『栄養バランスが整った食事を摂る』『十分な睡眠を確保する』『適度に運動をする』などの生活習慣を心がけることが有効です。
また頭皮は皮脂の分泌量の多い部位。この皮脂が酸化すると過酸化脂質となって酸化ストレスの原因となってしまうため、「シャンプーで頭皮の皮脂を洗い流すケアも必要」としています。
白髪を予防するには、さらに『心身ストレス』を抑える必要があります。心身ストレスには自律神経が深く関係しているので、交感神経と副交感神経のバランスをうまくとることが大切です。
加えて食事にも配慮し、抗酸化ビタミンや抗酸化成分を豊富に含む食品をバランスよく摂ってください。
なお『過酸化脂質に変化した皮脂を洗い流す洗髪行動』は、副交感神経優位になる傾向があるため、遺伝子ストレスだけではなく心身ストレスの緩和にも効果的です。
このように日常生活を見直すことが白髪の予防につながります。
そのほか「1本1本の毛髪に色素細胞が存在するため、抜いてもほかの細胞に影響はなく、抜いたことでは白髪は増えません」とも教えてくれました。とはいえ白髪を抜くと毛根を傷めてしまうため、白髪が嫌だからといって抜くのは得策ではありません。
すでに生えてしまった白髪を黒髪に戻すのは困難です。ヘアケア研究所の担当者も「化粧品や医薬部外品では白髪自体を食い止められない」と回答しています。
健康な頭髪を保つためには、白髪とうまく付き合っていくケア用品を取り入れるのがいいでしょう。
例えば当社の『ルシード 薬用スカルプデオシャンプー ハーバルシトラス』は、加齢とともに気になる頭皮のベタ付きやニオイを落とし、健やかな頭皮に導きます。
また「白髪が浮いて目立つ」という人には、髪にツヤを与える『ルシードエル #メルティヘアバーム』がおすすめです。
このほかにも、使うたびに徐々に白髪を目立たなくするカラーリンスや、白髪を染めずにぼかす白髪用整髪ジェルなども取り扱っています。
一度白髪が生えると元の黒髪にはなかなか戻りません。部分的な白髪が気になる人は、部分用ブリーチやインナーカラーで白髪をなじませるとトレンド感も演出できます。白髪と上手な付き合い方を見つけていけるといいですね。
取材協力/株式会社マンダム
[文・構成/grape編集部]