リアルすぎる左手に37万人が称賛! 「さすがに写真…かと思ったら」

あなたは、自分の手をまじまじと観察したことはありますか。
よく見てみると、血管がうっすらと浮き上がっていたり、位置によって血色の違いがあったり、さまざまな発見があるでしょう。
2024年8月16日、なな(@NANA_kome2017)さんは自身の『左手』をXに投稿。
すると、投稿を見た人たちから「あまりにもリアル」「なんて芸術的」などの声が上がるとともに、37万件を超える『いいね』が集まる事態となりました。
『左手』が芸術的に見えるとは一体、どういうことなのでしょう。
その答えは、次の1枚を見て確かめてみてください。
「シワを一本一本描いていたら、1か月が経っていました」
本物であるかのように見える『左手』は、ななさんの手をモチーフにして描かれた絵だったのです!
ななさんいわく、作品の着想から完成までに費やした時間は、正味100時間程度だとか。
構図やポーズは、指の影がきれいに見えるように意識して決めたといいます。
リアルすぎる『左手』に、X上では称賛の声が相次ぎました!
・さすがに写真…かと思ったら、絵だった!これは本当に二度見する。
・書き込み具合ももちろんすごいけど、そこまで継続して描ける胆力に尊敬する。
・すごすぎる!本物の手かと思いました。
grapeでは『リアルすぎる左手』で注目を浴びた、ななさんにインタビューを行いました。
ななさんが、手をモチーフに絵を描くことに興味を持ったきっかけは、なんだったのでしょうか。
美大の入試問題で手を描く課題が出されることが多く、入試対策として描き始めたことがきっかけです。
また、もともと人体がどのような構造をしているのか興味があったのも、理由の1つですね。手は常に目に入る部位のため、暇な時に眺めていることが多いんです。
そうしているうちに、時間や場所により見え方が違うことに気が付き、面白さを感じたことから、絵にしてみようと思いました。
ななさんの描く手の絵に、本物らしく見えるリアリティを感じる要素の1つとして、きめ細やかに描かれたシワが挙げられます。
シワを描く際、どのような描き方を意識することでリアルさを追求しているのでしょうか。
リアルに描くためには、色と色の境目をいかに違和感なくぼかせるかが大事だと考え、かなり拡大してぼかしています。
また、着色は株式会社メディバンが提供する無料のソフト、『MediBang Paint』を使っています。
※『MediBang Paint』での作業時の様子
普段はデッサンをするのが好きだという、ななさん。ななさんが思うデッサンが持つ魅力について、語っていただきました。
描き手がどのようにモチーフを観察して描いたのかが、作品を通して伝わるところに、魅力を感じます。
作者のこだわりやクセなど、人それぞれ個性があり、見慣れてくると誰が描いた絵なのかが分かるのも面白いです。
ななさんはXを通じて、手をモチーフにした絵を中心に発信しています。自身の描いた作品が、どのような人々の目に留ってほしいと願っているのでしょうか。
今後も手を描くことは継続しつつ、別のモチーフを描いたり、デジタルだけでなくいろいろな画材に挑戦したりしてみたいです。
Xでの発信を続ける中で、予期せぬこととして、海外の方からの反応を多くもらっています。面白いコメントも多くいただき、驚くとともに、楽しく感じているんです。リアルでは接点がないであろう国々の人たちと触れ合えるのがインターネットの醍醐味だと、実感しました。
今後も、さらに多くの外国の方にも見てもらえると嬉しいと思っています。
Xでの発信を続ける中で、海外の方々から反響が届くようになったことに喜びを感じている、ななさん。
ななさんが描く、色彩豊かで温かみのある絵にはきっと、日本人の感性にとどまらず、さまざまな国の人の心に響く魅力が備わっているのでしょう。
今後も、ななさんが生み出す『新作』に注目するとともに、海外でも大きな話題となることに期待を寄せてしまいますね。
[文・構成/grape編集部]