パリパラリンピックの熱戦が続く中、新潟市北区の小学校で9月3日、パラスポーツ選手による特別授業が行われました。子どもたちはスポーツを通して、障害がある人への理解を深めたようです。
3日、新潟市北区の木崎小学校を訪れたのは、車いすフェンシングの笹島貴明選手です。
【笹島貴明 選手】
「車いすフェンシングは先読み。どういう攻撃を直前にしてきたとか、癖を見抜いて、次はどういう攻撃で来るのかなとか」
子どもたちにスポーツを通して障害のある人への理解を深めてもらおうと、この日は笹島選手が講師となり「車いすが必要な人と一緒に楽しく遊ぶ方法」を考えました。
遊ぶのは「鬼ごっこ」。児童たちは、笹島選手から車いすの動きなどについて説明を受けたあと、車いすを必要とする人でも一緒に楽しめる鬼ごっこのルールについて話し合います。
【児童】
「俺たち、片足しか使えないとかは?」
【児童】
「バリアを2回まで」
様々な意見を出しあう児童たちに笹島選手は…
【笹島選手】
「全然失敗してもいいからやってみて」
まずはやってみることの大切さを伝えていました。
児童たちは、笹島選手以外は床にある線の上を走ることや片足跳びで移動するなど、様々なアイデアを出し、笹島選手との鬼ごっこを楽しみました。
【児童】
「みんなができるやり方を考えるのが難しかった。障がい者にも楽しめる遊びとかを考えてみたい」
【児童】
「車いすであってもみんなと楽しめる工夫をして楽しかった」
【児童】
「できないことでもチャレンジしてみると楽しいかもしれない」
「個々の違いを工夫によって乗り越えること」「難しそうなことでもチャレンジしてみることの大切さ」など、児童たちにとって学びの多い時間となったようです。
【笹島貴明御選手】
「ちょっと違うなという人、外国人など、そういう人にも本来的に知って、工夫して楽しむことは成立するので、どんなことにもチャレンジしたり、仲良くなったりして自分の幅を広げていってほしい」
児童たちはこのほか、笹島選手に車いす生活について質問するなどして交流を深めていました。