ニュージーランド海軍 「最大にして唯一」の”超貴重戦力”を瀬取り監視に投入 海自佐世保基地に初寄港も

瀬取り監視に艦艇を初投入
防衛省は2024年9月19日、ニュージーランド海軍の補給艦「アウテロア」が8月中旬から9月中旬までの間、日本周辺海域で、北朝鮮船舶の違法な「瀬取り」に対する警戒監視活動を実施したと発表しました。
ニュージーランド海軍 「最大にして唯一」の”超貴重戦力”を瀬…の画像はこちら >>2022年の国際観艦式に参加した「アウテロア」(画像:海上自衛隊)。
ニュージーランド軍はこれまで、瀬取り監視に同国空軍所属の対潜哨戒機P-3K2や、その後継機のP-8Aを投入してきましたが、海軍艦艇による活動は今回が初めてです。「アウテロア」は全長173.2m、排水量2万6000トンで、ニュージーランド海軍が現在保有している中では最大の艦艇で、かつ唯一の補給艦です。
今回の「アウテロア」による活動に関して防衛省は、「国際社会が一致団結して、国連安保理決議の実効性確保に取り組んでいく観点から、こうした取組を歓迎します」としています。また、防衛省・自衛隊としても、海上自衛隊の艦艇や航空機により警戒監視活動を通じて国連安保理決議違反が疑われる船舶の情報収集を実施しており、「ニュージーランドを含む関係国及び関係国際機関と緊密に協力を行ってまいります」とのこと。 ちなみに、「アウテロア」は瀬取り監視活動を終えたのち、9月14日には長崎県の海上自衛隊佐世保基地に初めて寄港しています。