福岡県苅田町の祭り「苅田山笠」で、山車を先導していた責任者の51歳会社員の男性が道路の使用条件に従わなかったとして、道路交通法違反の疑いで書類送検された。
警察によると男性は昨年10月、苅田町で開催された「苅田山笠」で、指揮していた山車に取り付けられた棒を故意に16回ほかの山車に衝突させるなどして、「道路上では突き当てをしてはいけない」という道路の使用許可条件に従わなかった。
当日、様子を目撃した警察署員が止めるよう呼びかけたが、男性は応じなかった。警察は10日付で男性を道路交通法違反(道路使用許可違反)の疑いで書類送検する。警察の取り調べに対しては「満足感と達成感を得たかった」と話しているという。「苅田山笠」は大きな山笠同士が激しくぶつかり合うもので、「喧嘩山笠」とも言われている。
>>20歳大学生男、一時停止違反を認めず車に45分閉じこもる 警察が後部ガラスを割り身柄を確保<< この出来事に、ネットユーザーからは「祭りで興奮状態になったのだろうが、条件はきちんと守るべきだ」「やったもの勝ちにならないようにしてほしい。厳罰に処するべきだと思う」「統括責任者は熱くなっている人間をなだめるのが仕事でしょうに。自分が熱くなってしまっているのでは話にならない」などと憤りの声が上がる。 また、「道路上で山車をぶつけ合った人物は全員祭りへの参加を禁止してほしい」「ほかの祭りでも勝手に熱くなって法令を無視するようなケースを目にする。なんとかするべきだ」「責任者が法令ではなく満足感を重視している。祭りの存続も考えた方がいい」「喧嘩祭り自体が時代に合ってない。もういらないのでは」という声も出ていた。 コロナが落ち着き、久しぶりに開催されたという「苅田山笠」。参加者がルールを守れなかったことは非常に残念なことである。