徳川宗家19代目当主として、1月1日に家督を継いだ徳川家広氏(57)が29日、東京・港区の増上寺で「継宗の儀」を執り行った。
儀式は、徳川や松平の一門など400人以上が参加し、非公開で実施。高齢を理由に引退した、父で18代当主の恒孝(つねなり)氏(82)から家督相続の際に引き継ぐ品を受け取った。儀式の終了後、記者会見に出席した家広氏は「安どいたしております。父の姿を見て、不覚にも涙ぐんでしまいました」と振り返り「守ってきたものを引き継ぎ、未来へ伝えなければならないという思いです」と決意を口にした。
今年は、NHK大河ドラマで初代・家康が主人公の「どうする家康」が放送中。家広氏も毎週楽しみに視聴しているようで「エンタメ性が強く、日本を全く知らない海外の方にも楽しんでいただける。海外展開も期待したい」と笑みを浮かべた。主演の松本潤(39)の演技についても触れ「人間らしく若者らしい家康のイメージとなっている。喜怒哀楽がすごくある人物なので感情移入して見てもらいたい」と、“当代”として呼びかけていた。(坂口 愛澄)