旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、旧車に興味のある150人を対象に「旧車のエンジンオイル」に関するアンケートを実施した。
ホームセンターやガソリンスタンドなど身近なところで手に入れることができるエンジンオイルは、最も身近なカーメンテナンスのひとつだ。エンジンオイルを人間で例えるなら、血液に例えられることもあるほど非常に重要な消耗品でもある。現代のクルマより加工精度の高くない旧車では特に、エンジンオイルの選び方などが重要となる。
そこで今回、旧車乗りのエンジンオイルの選び方や交換頻度などを選択肢を用意して調査した。なお調査では、2012年以前のクルマを旧車と定義している。
旧車乗りにエンジンオイルはどこで交換するか聞いてみると、60%が「ショップでやる」と回答した。
自身でオイル交換をするとなると、作業スペースの確保やオイルジョッキ、オイルパンなどの道具も必要であり、何より廃油の処理に困るといった声もある。ショップに作業を依頼することで、そういった手間が省けるメリットがある。
一方、「自分でやる」と回答した人は32%という結果に。上記で挙げたように、自身でエンジンオイル交換作業をする際には場所や道具の確保が必要となるが、やはり愛車のメンテナンスは自分でやりたいと考える人もいる。
中でもエンジンオイル交換は手軽にできるメンテナンスのひとつなので、エンジンオイル交換から車いじりを始める人もいるのではないだろうか。
「その他」の回答には、「ディーラーとカーショップを交代でやっている」「ガソリンスタンド」などがあった。
旧車乗りにエンジンオイルを選ぶ基準について聞いてみたところ、最も多かった回答が「粘度」で40.7%だった。
エンジンオイルの粘度は低粘度から高粘度まで段階があり、数字が大きいほど粘度が高く(粘りが強く)なり気密性が高くなる。使用環境やエンジンの状態に合わせて選ぶ人が多いかもしれない。
次に多かったのは「メーカー推奨品」で26%に。エンジンオイルの選び方に迷ってしまう人も、メーカー推奨品なら安心して使用できるだろう。
「その他」の回答には「普段の乗り方に合わせる」「主治医にお任せしている」「車購入先の指定オイル」などがあった。
旧車乗りにエンジンオイルの交換頻度について聞いてみると、「走行距離に応じて」交換する人が最も多く53.3%だった。
エンジンオイルの交換は走行距離または期間に応じてする場合が多いが、車種によってその基準は異なる。カーショップなどでは3,000km~5,000kmで交換目安というところが多いが、主治医やメーカーに確認するのが良いかもしれない。
次に多かった回答は「期間に応じて」で26.7%という結果に。前述の通り、エンジンオイルの交換頻度は走行距離または期間に応じてが多く、6カ月~12カ月程度を推奨しているところが多いだろう。走行距離ではなく期間で決めておくと、エンジンオイルの交換を忘れずに行えるメリットがある。
3位の「12カ月点検や車検時」は12.7%。整備や車検の際にまとめて依頼することで費用を抑えられるし、手間を省くことができる。
その他の回答には「走行距離または自分が決めた交換期限の早い方」があった。
今回の調査で、旧車乗りはエンジンオイル交換をショップにお願いする人が半数以上で、交換頻度は走行距離に応じて決めている人が半数以上ということがわかった。走行距離と期間に応じて交換する割合は約8割と、頻度は正確に定めている人が多いようだ。
エンジンオイルの選び方については「粘度」を基準に考える人が最も多く、エンジンオイルの種類に関しても強いこだわりを感じられる結果となった。