台風2号 沖縄から遠ざかるも強風や高波続く 離れた四国や本州は災害級大雨に警戒

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きょう2日(金)午前7時現在、沖縄本島や九州南部の一部が台風2号の強風域に入っています。台風は次第に沖縄や奄美から離れますが、引き続き高波に厳重警戒、非常に強い風に注意が必要です。台風から離れた九州や四国、本州は前線の影響で大雨となり、災害が発生してもおかしくないような雨の降り方となる所があるでしょう。
台風が遠ざかっても風や波の影響は長引く

きょう2日(金)午前7時現在、大型の台風2号は沖永良部島の東南東約50キロを1時間におよそ20キロの速さで東北東へ進んでいるとみられます。台風本体の発達した雨雲は沖縄本島にはかかっていないものの、沖縄や九州南部の一部が台風の強風域に入っています。このため沖縄や奄美では、非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなっている所があります。このあとも台風は東北東へ進み、次第に沖縄や奄美から離れるでしょう。沖縄では昼前にかけて雨の降る所があり、大東島では非常に激しく降ることもありそうです。奄美も昼頃まで雨で、朝までは局地的に激しい雨が降るでしょう。風や波の影響は長く続きます。引き続きうねりを伴った高波に厳重に警戒し、非常に強い風に十分注意してください。2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、奄美地方 25メートル(35メートル)沖縄地方 23メートル(35メートル)2日に予想される波の高さは、うねりを伴い沖縄地方、奄美地方 9メートル九州南部 6メートルの見込みです。
九州、四国、本州 台風直撃しなくても大雨の恐れ

台風2号は、本州からは離れて進みますが、西日本から東日本に延びる前線の活動が活発になっています。九州から関東甲信では局地的に非常に激しい雨が降り、梅雨末期にみられるような「災害が起こってもおかしくないレベルの大雨」となる恐れがあります。雨のピークは、九州、中国は昼過ぎにかけて、四国や近畿は昼頃から夜にかけて、北陸は昼前後、東海は夕方からあす明け方にかけて、関東甲信は夕方からあす朝にかけてです。局地的には雷を伴い非常に激しい雨が降るでしょう。特に中国、四国、近畿、東海では「線状降水帯」が発生しやすい状態となります。「線状降水帯」が発生すると「長い時間」にわたって「同じ場所」で激しい雨が降り続き、災害につながる恐れがあります。また、大雨や強風により交通機関に影響が出ることが考えられます。気象情報や自治体から発表される情報をこまめに確認し、早め早めの行動を心がけてください。
たった一日で300ミリ以上の雨が降る所も

3日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、東海地方、四国地方 350ミリ近畿地方 300ミリ関東甲信地方 250ミリ北陸地方 180ミリ伊豆諸島、中国地方、九州北部地方 150ミリ東北地方、九州南部 120ミリ4日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、伊豆諸島 100から150ミリ関東甲信地方 50から100ミリの見込みです。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。