車を置いて逃げた人「腰のあたりまで水が…」記録的大雨で東海3県では広範囲で冠水 車内にいた1人が死亡

6月2日、記録的な大雨に見舞われた東海3県では、広い範囲で冠水が相次ぎ、大きな被害が出ました。

(リポート)
「この辺り一帯、冠水してしまっています」

2日、線状降水帯が2度にわたり発生した愛知県東部では、記録的な大雨により道路や駐車場が冠水。多くの車が水没する被害が出ました。

車を置いて逃げた女性:
「腰のあたりまで水が来た。ここなんですけど(車が)なくなっちゃった。今探している最中」

また豊川市金沢町では、農業用ハウスが半分水に浸かるほど冠水し、一夜明けて水は引きましたが…。

農家・小野田泰博さん:
「こんだけ水に浸かっちゃってると、乾かそうとしてる間に腐ってく。もう全滅ですね」

じゃがいも農家では、収穫を予定していたじゃがいもおよそ2トンのほとんどが、商品にならなくなっていました。

また、豊橋市では2日夜、農地に水没した軽自動車から男性が発見され、その後、死亡が確認されました。死亡した男性は豊橋市の会社員・朝倉泰嗣さん(61)で、死因は溺死とみられています。

このほか、今回の大雨で豊橋市で2人、三重県伊勢市で1人が軽いケガをしたということです。

岐阜県瑞浪市で川沿いの道路が崩落し、水道管が壊れた現場周辺では、市が断水していた釜戸町などのおよそ300世帯へ給水車を派遣しました。

給水に来た人:
「まったくひねっても一滴も出ないという状況です。一番願うのは早い復旧です」

断水は午後1時過ぎに解消したということですが、崩落した道路では復旧作業が続けられています。

東海道新幹線は名古屋駅から東京駅の間で始発から運転を見合わせたため、多くの人で駅は混雑しました。

男性:
「初めての新幹線ホテル。高速バスに切り替えて帰る」

運転は正午ごろから再開しましたが、名古屋駅は多くの人で混みあいました。