「自民・公明・維新」の連立政権ついに誕生?解散総選挙なら立憲は半減の危機

国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
まだ6月に入ったばかりだというのに台風の被害に関する報道が続いていますね。被災された方に衷心よりお見舞い申し上げます。
今後も心配ですが、国会もなかなかの荒れ模様です。6月21日の会期末を前に、にわかに解散風がビュービューと吹いてきました。先週あたりまでは、解散の噂をまともに受け止めている議員は少なかったのですが、今週になって急に現実味が出てきました。
理由は公明党の動きです。5月25日、次の総選挙について、公明党が「東京選挙区の自民党候補者に推薦を出さない」という方針を公表しました。これを受けて自民党は「検討する」としていましたし、永田町の住人は「公明党はそんなに6月解散がイヤなのか」「自公対立は夫婦喧嘩みたいなもん。どうせ元サヤで、すぐに落ち着くだろう」と見ていました。
ところが、このギクシャクは今も収まらず、公明党と自民党の亀裂は深まってしまいました。永田町では「本当に解散する感じだよね」「世論調査の結果も悪くなかったようだし、今、解散すれば負けはしないもんね」という論調に変わってきています。
四半世紀近い自公の連立関係がここまで揺らぐとは想像できませんでしたが、まあ公明党側にいろいろな不満もたまっていたはずで、そのあたりも熟年夫婦っぽいかもですね。
公明党はすでに日本維新の会との交渉を進めていて、都内の全選挙区に候補者擁立を決定した維新に「全候補者に推薦を出す」と持ちかけたようです。大阪の選挙区を死守したいのでしょう。
公明党は現在、大阪に4選挙区を持っています。前回の選挙までは、維新は公明党に大阪都構想に賛成してもらった恩義として候補者を立てませんでした。それが「もう恩義は返しただろう」と、今回は大阪の全選挙区に候補者を立てる予定です。
勢いのある維新に4選挙区すべて取られてしまうよりも、2つは譲り、「東京の維新推薦」で取引するのだと思います。さらに「候補者を立てるのは大阪3区か16区にしてほしい」と具体的な話も出ているようです。
大阪3区は佐藤茂樹元厚労副大臣の、16区は北側一雄元幹事長の地盤です。ともに当選10回を誇るベテランですから、これを機に世代交代を図ろうとしているのでしょう。大物を落選させて“ご勇退”に追い込みたいのかもしれません。公明党の裏側というか、怖い面を見る気がしますね。
一方で、将来を担う大阪5区の國重徹元総務政務官と、同じく大阪6区の伊佐進一厚労副大臣兼内閣府副大臣の若手二人は、これからの公明党の未来のためになんとしても守りたいのだと思います。
維新も不気味な動きを見せてきました。馬場伸幸代表は、6月7日の党会合で「立憲民主党をまず、叩き潰す」「本当に国家国民のために、この方々は必要なのか」などと立憲を批判しました。立憲を叩くことで維新の勢力拡大を図りたいのでしょうが、自民党を叩かないところは、実は連立も視野に入れていそうで計算高いですよね。
これまで馬場代表は自民党との会派連立を繰り返し否定してきましたが、「自民・公明・維新」の連立政権を企んでいるようにも見えます。少なくとも国会女子たちは、維新は立憲より広報の能力や戦略が格段に高いと評価しています。個々の議員の資質・能力は立憲の方が明らかに高いのですが、泉健太代表もカリスマ性に欠けますし、国会でも不信任案や問責決議案提出など古臭い手法ばかりです。蓮舫議員との対立も演出にしか見えません。
いろいろ動き始めていますが、会期末の6月21日に解散しないことだけは断言できます。なぜなら、すでに小幅延長が水面下で進められているからです。
延長後の会期末はどうなるかわかりませんが、何の大義もない解散総選挙をみなさんは受け入れられますか? 正直、神澤は早期解散に反対です。今回の解散は岸田政権の延命のためだけでしょう。仮に延命できたとしても、リーダーシップに欠ける岸田文雄総理では長期政権は見込めません。何より前回の2021年10月の選挙から、まだ2年も経っていないのです。増税や物価高騰に苦しみ、異次元の少子化対策のために負担増に苦しむ私たちに総選挙の費用まで負担させていいのでしょうか?
岸田総理だけでなく、歴代の総理経験者を見ていると、国民の気持ちが届いていないなと思います。情報が偏りますし、冷静な判断ができずに自己中心的な決断をしてしまう傾向があるようです。そういう意味で、息子の翔太郎さんが総理のそばにいるのは一般的な価値観を伝える担当として最適だと思っていたのですが、残念なことに一般的な常識をお持ちではなかったようですね。
ちなみに解散が現実的になりつつある中で、一番戦々恐々としているのは、立憲から出馬予定の方々でしょうね。間違いなく党勢が縮小しますし、議員数が現状の96名から半分になる可能性すらあります。そんな状態なのに、「150議席を目指す」と言い切る泉代表は非現実的で「ダサイ」もいいとこです。150議席取れなければ代表を辞するとまで言い切っていますが、もしかして、代表を辞めたいのでしょうか? であれば、ヘンな工作をしないで、次の代表に譲った方が潔いですよね。
一貫して野党第一党を目指す馬場代表は、以前から「立憲を上回ることが目標」と明言してきました。維新の衆議院議員は40人ですが、今の勢いでは倍の80人にはなるでしょう。維新が倍になり、立憲が半分の50人くらいになれば、間違いなく立場が逆転します。現実的に野党第一党は見えているので、なおさら党内の気運は高まります。
こうした中で、岸田総理は解散を決断されるのでしょうか。公明党の推薦がないと当選に届かない可能性のある選挙区も多いですが、公明党のブラフにも応じずに解散総選挙に踏み切れば、与党連立はどうなるのでしょうね。
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