長さ34m 重さ190トン…JRの線路上に『巨大な橋』架かる 終電後の“中部縦貫道”建設工事に密着

岐阜県高山市で「中部縦貫自動車道」の建設が進んでいます。8日未明に行われた、JR高山本線の上に巨大な橋を架ける工事に密着しました。 長野県松本市から福井市までの約160kmを結ぶ計画の中部縦貫自動車道。岐阜では現在、高山ICから丹生川ICまでの区間の建設が進められています。
(リポート・7日午後11時59分)「先ほど橋の下を通る最終列車が通過しました。いよいよ本格的な架設作業が始まります」 JR高山本線の上に橋を架ける工事は、国交省がJR東海に委託して行われました。国交省・高山国道事務所の工務課長:「今、上空で吊り上げて止まっていますので、このあと左に旋回して、両側の吊っている橋の一部ブロックを、その位置まで到達させて降下させる」 日本に5台しかない超大型の1000トンクレーンでゆっくりと宙に浮く橋桁は、長さ約34m、重さは190トンにも迫ります。
作業員は46人。大規模な作業を見に近所の住民らも訪れました。男子高校生:「なかなか見られるものじゃないので、ぜひ見てみたいなと思ってきました。実は明日テストがあって、最後まで見たいけどどこかでキリを付けないといけない」 地上約30mまで吊り上げられた橋桁。ゆっくりと慎重に作業は進められました。
開始から約1時間半で橋桁を所定の位置に移動させる作業が終わり、架設工事はほぼ完了しました。国交省・高山国道事務所の工務課長:「今のところ何事もなく無事にやっていただいていますので、安全第一で残りの区間も国交省の方で無事に架けたいと思っております」
中部縦貫自動車道の完成時期は未定ですが、開通すれば高山市の東側・奥飛騨温泉郷などへのアクセスが良くなるほか、市街地の混雑緩和も期待されます。