銀行強盗に「どうしたんだい」と優しく声をかけた客 落ち着かせて逮捕に貢献

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銀行強盗にたまたま出くわした客が、優しく声をかけたところ事態が一変し、速やかな逮捕が実現した。『InspireMore.com』など海外メディアが伝えた。
アメリカ・カリフォルニア州で暮らすマイケル・アーマス・シニアさんが、よく利用している銀行に行き異変に気づいた。
カウンター窓口に顔をシャツで隠した男がおり、行員にメモを差し出しながら「誰も傷つけたくない」「言う通りにしてくれ」と要求していたのだ。
マイケルさんは「以前、近所で暮らしていた男性だ」と気づいた。そして男が落ち込んだ様子だったことから、「深い事情があるに違いない」と気の毒でたまらなくなり、勇気を出して声をかけてみることにしたという。
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「いったい、どうしたんだい」と声をかけたところ、男はうなだれた様子で「この町には何もない」「刑務所に行きたいんだよ」と話し始めた。
マイケルさんは「一緒に外に出ようぜ」と説得し、それに応じた男を抱きしめてあげたところ、男は胸を打たれ泣き出した。
ほどなくして到着した警察が男を逮捕し、死傷者が出ることはなかった。この事件後、人々はマイケルさんを「思いやりで事態の悪化を阻止した英雄」と絶賛している。
事件を振り返ったマイケルさんは「人には親切にしてあげてください」「それが変化をもたらすのですから」と話し、刑務所にいる男に会いに行く予定だと明かした。
確率は低いが、銀行を利用中に強盗が入る可能性はある。もし遭遇した場合は騒がず落ち着き、強盗を刺激しないことが大事だと言われている。
また余裕があれば強盗の様子や特徴(タトゥーはあるか、歩き方に特徴はないかなど)を観察しておくと、後に捜査の役に立つことがあるそうだ。
海外メディアは、危険な目に遭わないためにも「決して犯人にタックルしたりしないこと」「言われた通りに動くのが大事」と指摘。凶器を持っていないように見えても、隠している可能性があると伝えている。