新型コロナウイルス禍で厳しい経営状況が続いたタクシー会社。感染状況も落ち着き、日常生活が戻りつつある中で話題となっているのがカラオケタクシーです。
新潟市中央区のNST本社で待っていると…
【山中麻央アナウンサー】
「タクシーがやって来ました」
やってきたのは田中利男さんが運転する一見普通のタクシー。
【山中麻央アナウンサー】
「ふかふかの座席に、前には運転手さんもいて、いわゆる普通のタクシーですよね」
【グリーンタクシー 田中利男さん】
「普通なんですが、1つすばらしいのがカラオケが出来るんです」
一体どういうことなのか、秘密はタクシーのトランクに隠されていました。
【山中麻央アナウンサー】
「すごい!デンモクがあって下にはカラオケの機械まで」
【グリーンタクシー 田中利男さん】
「そうなんです、機械まで積んであります」
後部座席の上部にはモニターも設置されていてタクシー自体がカラオケボックスに。ということで、早速カラオケタクシーの実力を体験しました。
壁に囲まれた部屋の中ではなく…変わりゆく景色とともに歌を満喫できるカラオケタクシー。
お気に入りの場所で車を停めてカラオケを楽しむこともできます。しかし、なぜタクシーでカラオケなのでしょうか?
【グリーンタクシー 田中利男さん】
「音楽が好きで、バンドを50年近くやっていて、なんとか商売にできないか考えて」
音楽好きが高じて約15年前に50万円ほどをかけて車内にカラオケ設備を設置。お客に楽しんでもらうためにタクシー料金以外とらないんだそうです。
【グリーンタクシー 田中利男さん】
「お客さんも楽しんで、私も聞くの楽しみだから、楽しんでいけばいいと思う」
しかし、ウイルス禍でカラオケのサービスを停止せざるを得ない時期が続きました。それでも感染状況が落ち着き、サービスを再開した今、カラオケタクシーから元気を発信する考えです。
【グリーンタクシー 田中利男さん】
「こういう時期ですから、なかなか新型コロナウイルスで元気が出なかったところもあるんですけど、タクシーでこれだけ頑張っているから私も頑張れる、そのような人が増えればいいのかなと思います」
新潟市内を走るタクシーの中でお客の元気な歌声が響き渡ります。