6月5日に名古屋市中区のパチンコ店で男性客が男に襲われた殺人未遂事件で、逃走していた男が19日に逮捕されました。 逮捕されたのは住所不定・無職の中野和成容疑者(73)です。名古屋市中区のパチンコ店で起きた殺人未遂事件に関与したとして逮捕されました。 事件が起きたのは6月5日午後3時すぎ、名古屋市中区栄の繁華街にあるパチンコ店でした。
<110番通報の内容>「夫が知らない男にバールで殴られた」 パチンコを終えた男性客(当時25)が、立体駐車場で襲撃された事件。捜査関係者などへの取材で、犯行の一部始終が明らかになりました。 事件直前、男性は妻との待ち合わせ場所に向かうためエレベーターに乗り込みました。その時に乗り合わせていたのが中野容疑者です。 待ち合わせ場所の5階で男性が降りると、中野容疑者は上着に隠し持っていたバールのようなものを取り出し、背後から突然男性の後頭部を殴りつけました。
男性が怯むと、さらに後ろからもう1発。振り返った男性が3回目の攻撃を手で防ぐと、ケガをした男性に「笑うな」と言い放ち、駐車場のスロープを駆け下り逃げて行ったといいます。
防犯カメラには、着ていた白のパーカーを上下とも黒い服に着替え、店を後にする姿が映っていたといい、その後警察が中野容疑者を特定していました。 行方をくらませていた中野容疑者は2日後の7日夜、1000km以上離れた鹿児島県で見つかりました。 捜査関係者によると、中野容疑者は鹿児島市内の飲食店で無銭飲食をした現行犯で逮捕されました。 鹿児島での調べが終わり愛知県警は19日、中野容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕。中部国際空港に設置されたカメラには、飛行機で連行される中野容疑者の姿が映っていました。 調べに対し、中野容疑者は「知らん。そんな覚えはない」と容疑を否認しているということです。 事件当日は、2kmほど離れた中村区のパチンコ店でも、男性客(当時24)が何者かにハンマーのようなもので頭を殴られる事件が発生しました。
警察は中野容疑者が連続して犯行に及んだとみて、動機などを詳しく調べています。