藤井聡太七冠が意外な一言 「師匠の運転する車に乗ることがあるんですけど…」 師匠・杉本昌隆八段との絆が垣間見えるトークショーの言葉

将棋の藤井聡太七冠が17日、千葉県で行われた叡王防衛記念イベントで将棋AI開発者と対談しました。全冠制覇への思い、そして師匠への意外な毒舌も飛び出しました。
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17日に千葉県柏市で行われたトークショー。藤井聡太七冠と対談したのは、2013年に世界で初めて現役棋士に勝った将棋AI「ポナンザ」の開発者で、愛知県出身の山本一成さん(37)です。
2017年には、当時の名人・佐藤天彦九段に連勝し、将棋界に激震が走りました。
プロになる前から研究に活用している将棋AIについて、藤井七冠は。(藤井聡太七冠)「直接教えてくれるわけではないので、はっきりわかるということは少なくて。7割くらいはわかるけど、やっぱりわからないところも多いです」

「わからない」と言うものの、「人間の知らない手を指す」といわれるAIが読めない手を指してきた藤井七冠。その理由について山本さんは。(ポナンザ開発者 山本一成さん)「色々な理由がありますよね。時として、藤井七冠の方が素早くAIよりも良い手を発見しているという状況が、実際あるんですよね。なかなかないと思っていたんですけど…。単純に藤井七冠が強いということです。」
AIを活用して将棋を研究し、最年少で名人になった藤井七冠。全冠制覇への願望について聞かれると。(藤井聡太七冠)「全くないというとあれですが、ほとんどなくて。チャンスは限られているので、できることなら(チャンスを)いかしたいという気持ちはあるんですけど」笑顔を見せながらのリラックスした表情で、藤井七冠が八冠への思いを語りました。
ところで山本さんは、完全自動運転EVの量産を目指す企業の代表。車の免許は持っていないという藤井七冠ですが。(藤井聡太七冠)「師匠の運転する車に乗ることがあるんですけど、乗っているとすごく運転が下手で…。それを見て、自分は運転するのはやめておこうと思っています」
CBC
師匠、杉本昌隆八段の運転技術については厳しい藤井七冠でしたが、午後からファンを前に行われたトークショーで、「振り飛車党」の菅井竜也八段と対局した叡王戦の質問をふられると…。(司会者)「師匠は振り飛車の大家ですがアドバイスはありましたか?という質問が届いています」(藤井聡太七冠)「まず、師匠を褒めて頂いてありがとうございます。特に師匠からのアドバイスはなかったんですけど…(笑顔)」
CBC
師匠を褒められたことにすぐに反応し、師弟愛を感じさせました。その杉本八段は、きのう(16日)は東区の名城大学で開かれた「名城大学杯将棋大会」で子ども達に指導対局を行いました。
杉本昌隆八段
(参加した7歳男の子)「(杉本八段の将棋は)強くて勝っていたけど難しかった」(参加した8歳男の子)Q.目標にしている棋士は?「藤井聡太七冠です。戦法の対策を覚えていきたい」
CBC
藤井七冠は20日、残る最後のタイトル・王座戦の挑戦者決定トーナメントに挑みます。