“解散見送り”に安堵の本音も…「まだ知名度ない」 与野党とも“新選挙区”での活動急ぐ【新潟】

岸田首相が今国会での衆議院の解散をしない考えを示し、初めて迎えた週末。地元入りした新潟県選出の衆院議員からは首相の対応を批判する声の一方、安堵の声も聞かれました。

6月15日…

【岸田首相】
「解散については、今国会での解散は考えておりません」

衆議院の解散について、13日には「国会の情勢を見極めたい」と含みを持たせていた岸田首相でしたが、わずか2日後に今国会での解散の見送りを表明しました。

その後、初めて迎えた週末。

【自民党 森山裕 選対委員長】
「『今会期中は解散はない』という意味ですから油断大敵。しっかりと備えていかなくてはいけない」

旧新潟市をエリアとする自民党新潟支部のパーティーで党本部の森山裕選対委員長が気を緩めず選挙準備にあたるよう発破をかけた一方で…

【自民党 細田健一 衆院議員】
「もし仮に先週、総理が解散していたら、大変厳しい窮地に陥っていたと思う」

旧2区選出で次の選挙で新2区から出馬を予定する細田健一衆院議員。

新2区は新潟市西区など旧新潟市の一部が選挙区に加わりますが、新たな地域での活動が十分にできていない中、解散見送りに安堵の本音が漏れます。

【自民党 細田健一 衆院議員】
「まだまだ全然、浸透できていなくて知名度もない。『細田って誰だ』というのが一般的。活動できる時間がいただけたので、大変ありがたいと思っている」

時間ができたのは野党側にとっても同じです。

17日、新潟市中央区で演説に立ったのは共産党の小池晃書記局長。

【共産党 小池晃 書記局長】
「野党共闘の再構築にとって、大事な時間が生まれたと思っている」

共産党が、その野党共闘のパートナーとして連携を図りたいのが、立憲民主党です。

【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「いたずらに解散風をあおり、岸田政権の支持率を上げるために、これを利用しようというのは、まさに権力の横暴であり…」

旧4区選出で次の選挙で新2区での出馬を予定する菊田真紀子衆院議員。

17日は地元選出の県議とともに新潟市西区を中心に街頭に立ち、岸田首相の一連の対応に批判を強めました。

立憲民主党の泉健太代表が共産党との選挙協力に否定的な考えを示すのに対し、党の有志の一員として野党候補の一本化の必要性を訴えている菊田さん。

今国会での解散が見送られる中、共闘体制の構築とともに新たな選挙区での活動を急ぎたい考えです。

【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「今はとにかく、1分でも1秒でも長く一人でも多くの方とお会いしたいと思って、街頭に立っている。今回も根性出して頑張りたい」

果たして解散・総選挙はいつに?与野党ともに備えは待ったなしです。