証拠隠滅のために放火? 窃盗小学生の末路【衝撃の未成年犯罪事件簿】

「証拠隠滅」とは、罪を犯してしまった場合に、物的証拠となるような物体の痕跡を隠ぺいする事である。

これは、少年たちが起こした最悪の「証拠隠滅事件」である。

1964年(昭和39年)1月某日の夜23時頃、神奈川県横浜市のある公園の売店から煙が出ているのを警備員が見つけた。火は売店の戸板を焦がしただけでボヤ騒ぎ程度で済んだが、奇妙な点が残った。売店は既に従業員が帰宅しており、火事の元になるような要因はどこにも見当たらなかったのだ。

>>「父親の喜ぶ顔を見たい」約100件の窃盗を繰り返した中学生【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 火事と前後して、警備員は公園内の茂みに隠れていた怪しい少年二人組を発見する。少年たちは真新しいチューインガムやキャラメルといったお菓子類を大量に持っており、それらは先ほど火事があった売店から盗んできたものに違いなかった。 警察の調べによると、少年二人組はそれぞれ小学6年生、5年生で長い間、小学校を休んでいたという。また、彼らは何度か警察の厄介になっており、コンビで横浜市内の店に盗みに入っては補導され、少年院入りを繰り返していたという。 彼らの自供によると、お腹が空いたので無人に売店に忍び込み、キャラメルやガムなどのお菓子を大量に盗み出した。だが、警備員に見つかると厄介なので「店ごと燃やして逃げてしまおう」と相談し、マッチを擦って放火したのだという。 少年たちは、窃盗に加え、放火と罪を重ねてしまい、再び少年院へと戻っていったようだ。