後半戦に入った明治安田生命J1リーグ。アルビレックス新潟は6月24日、アウェーで柏レイソルと対戦しました。システムを変更し、ここ4試合勝ちなしの状況を打開したいところでしたが、この日も課題は決定力でした。
エース・伊藤涼太郎がチームを離れて迎えた初のリーグ戦。
勝って後半に弾みを付けたいアルビは、スタメンを前節から4人入れ替え、システムも「4-2-3-1」から「4-4-2」に変更し、アウェーで柏と対戦しました。
試合はシステムを変えても、これまでのスタイルを維持するアルビがパスを回し、ボールを保持する展開に。
前半12分には、22歳以下の日本代表遠征から帰ってきた三戸がペナルティーエリア左から浮き球のパス。さらに前半17分には、星のミドルシュート。
その9分後には、フリーキックの場面からゴール前で藤原が左足を振り抜くなど、久々にスタメン出場した選手が相手ゴールに迫りますが、得点の遠いアルビは0-0で試合を折り返します。
エンドが変わった後半も得点力不足が露呈。
左サイドバックで起用された新井のクロスに頭で合わせた小見のボールもキーパー正面。
後半29分には、1カ月ぶりの出場となったキャプテン・堀米が左サイドを駆け上がり、谷口へつないで最後は小見。これも枠を捉えることができません。
さらに試合終盤、田上のスルーパスに反応した小見が左サイドからフリーの谷口へ。これを決められずにいると、逆にアディショナルタイムには最下位を脱出したい柏の猛攻を受けます。
それでも守護神・小島のビックセーブなどもあり、何とかリーグ戦6試合ぶりに無失点で試合は終了。
最下位を相手にボールを支配しながらも得点を奪えず、決定力に課題の残る後半戦のスタートとなりました。
【アルビレックス新潟 松橋力蔵 監督】
「状況に応じたプレーの中からも、いくつかはチャンスをつくれている部分もあった。良い判断をする中で、判断の次にどういうアクションをとっていくかというところは、課題は多いが、その部分では90分を通して、ある程度、評価できる内容ではあった」
引き分けたアルビは勝ち点18で15位に後退。次節は7月1日(土)、ホームで広島と対戦します。