かつて別の場所にあったものの、1981年に移転した秋田空港。役目を終えた旧空港は現在、どのようになっているのでしょうか。
秋田空港は現在、JR秋田駅から南東に直線距離で約14kmに位置しています。現在の場所に空港ができたのは1981年のこと。それ以前の秋田空港は別の場所にありました。旧空港は現在、どのようになっているのでしょうか。
よく見ればココ“滑走路”だ! 地面だけ40年前の面影バリバリ…の画像はこちら >>運用されていた時代の旧秋田空港(国土地理院の航空写真を加工)。
旧秋田空港は1961年に供用開始。JR秋田駅から直線距離にして約5km西にあり、南と東が河川に、西が日本海に囲まれた三角州に位置していました。滑走路は1500m。しかし、海岸線に位置していたことからとくに冬期は強い横風の影響を受けやすかったことなどから、現空港へ移転することになりました。
役目を終えた旧空港の跡地は、公園や自治体の施設となる例もありますが、旧秋田空港はそれらとは全く異なります。ターミナルビルや各種施設などは取り壊されているものの、滑走路や誘導路、駐機場があった路面は、運用終了から40年以上たった2023年現在も、ほとんどそのままなのです。
旧空港は滑走路がほぼ南北に伸びており、駐機場は南に位置していました。現在は滑走路を途中で分断するように車道が通っており、滑走路南側と誘導路・駐機場のエリア、そして滑走路北側のエリアにわかれています。前者は、屋外イベント会場としても用いられており、ここでコンサートなどが行われることも。後者は巨大な風車が設置されており、風力発電に活用されています。