他人の情報が登録されるなど全国的に「マイナ保険証」のトラブルが相次ぐ中、新潟県内で導入している医療機関のうち、約6割にトラブルがあったことが県保険医会の調査で分かりました。
【河野太郎デジタル相】
「色々、マインバーカードの件でご迷惑をおかけしています」
一連のトラブルに対し、新発田市でこう謝罪した河野太郎デジタル相。野党からも批判が相次いでいる現状に…
【河野太郎デジタル相】
「よく考えると、マイナンバー制度というのは民主党政権がつくった制度。つくった時の人が『1回立ち止まれ』みたいなことを言うと、『いやいや、おまえが始めたんだろう』と」
恨み節がこぼれる一方で、新潟県内でもトラブルが相次いでいる実態が明らかに…。
県保険医会が県内269の医療機関を対象に行ったアンケートでは、9割がマイナ保険証のシステムを導入していると回答。
このうち6割で「保険者情報が正しく反映されていなかった」「他人の情報に紐付けられていた」などといったトラブルがあったということです。
【桶屋美圭アナウンサー】
「事務作業の効率化や正確な医療サービスの提供を目指し、県内でも活用されているマイナ保険証ですが、そもそも街の人はマイナ保険証を活用しているのでしょうか?」
【街の人】
Q.マイナ保険証、使ったことは?
「まだ使ったことはない」
Q.使わない理由は?
「よく分からない。使い方が分からない」
【街の人】
「保険証があるからいいかなと」
【街の人】
「作った理由は、正直なところPayPayで2万円が付与されるから」
Q.周りでもそういう声は多い?
「多い」
マイナンバーカードは作ったものの、保険証として利用している人はまだ多くないようです。
国は来年秋に健康保険証を原則廃止し、マイナ保険証への一本化を目指すと発表していますが…
【街の人】
「今、色々言われているので、不安がないわけではない」
【街の人】
「作ったんだけど、病院によっては使えなかったり、設備がきっちり整えていなかったり、不便と(聞いたことがある)。だったら、私はマイナンバーカードを持たないで、前の保険証だけのほうがすっと行くからそうしている」
トラブルが相次ぐ現状に不安も…
また、医療機関からは「日常業務に支障をきたしている」「受付の作業が減るのかと思ったが、むしろ増えている」など不満の声があがっています。
【河野太郎デジタル相】
「日本の医療のDXの基盤となるのが、マイナンバー保険証。色々問題があったが、問題の原因が分かって、対策を打っているところ。ご理解をいただきながら、しっかり進めていきたい」
また、加藤厚労相は27日の閣議後会見で、問題対応にあたる推進本部を立ち上げ、対策をとっていく考えを示しています。