ハイジャックだ!の誤報で戦闘機がスクランブル発進した顛末 イタリア空軍に賞賛の声

間違いならしょうがない!
イタリア空軍は現地時間の2023年6月25日、遊覧飛行中の軽飛行機からの誤った緊急コードを受信し、スクランブル発進したと発表しました。
ハイジャックだ!の誤報で戦闘機がスクランブル発進した顛末 イ…の画像はこちら >>離陸するユーロファイター「タイフーン」(画像:イタリア空軍)。
同日にフェラーラを離陸した遊覧飛行ツアー用の軽航空機パイパー PA28でパイロットが、飛行中に誤ってハイジャックを知らせる緊急コードを入力してしまい、空軍第51航空団所属のユーロファイター「タイフーン」2機が迎撃のためにスクランブル発進。数分後に、間違いだということが明らかとなり通常の任務に戻ったようです。
遊覧機が飛行していた周辺空域は、平時から北大西洋条約機構(NATO)の管理下にあり、緊急コードは、スペインのトレホンにある多国籍航空作戦センターのコンバイン・オペレーション・センターがすぐに察知しました。その後、上空管制を担当する航空宇宙作戦司令部がスクランブルを発令したとのこと。
誤報とはいえ素早い行動に、報告したイタリア空軍の公式Twitterには「常に準備万端 えらい!」と褒める返信もありました。なお、遊覧機は予定通りに遊覧飛行を続け10時10分頃にフェラーラに戻ったそうです。