「昼寝をする人は脳が大きい」との研究結果 最新昼寝マシンを導入する企業も

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アメリカの科学誌に寄稿された研究によって、習慣的な昼寝と脳の大きさに関連性があることが判明した。GoogleやNIKEなどの大手企業では、昼寝スペースを設置し、社員の生産性の向上を目指しているという。『NEW YORK POST』などの海外メディアが報じた。
ある研究者グループが、睡眠研究を行う「全米睡眠財団」の機関誌『Sleep Health』に寄稿したところによると、定期的な昼寝と、脳の総容積の増大との間に、緩やかな因果関係があることがわかった。
研究者グループは、イギリスの中高年を対象に身体検査を行う「UKバイオバンク」の調査に参加した、3万5,000人以上のデータを参照したという。
同研究によると、人間の脳は加齢とともに縮小する傾向にあるにも関わらず、昼寝の習慣がある人は6.5年分の老化を相殺できるほどに大きな脳を持っていることも判明した。
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この研究では、昼寝と脳の大きさとの関連性を見つけることができた。しかし、すなわち「脳が健康である」ということが明確になったわけではないため、今後の研究ではそうした部分に焦点を当てることが示唆された。
一方で、昼寝によって仕事や勉強の生産性が上がり、記憶力が高まる事実を示す研究は、これまでに多く発表されてきた。アスリートのパフォーマンス向上にも高い効果をもたらすといい、良い影響を及ぼすことは広く知られている。
しかしながら、多くの文化や社会の間で作業中や仕事中に昼寝をしていると、「怠惰である」と判断されてしまうのもまた事実だ。
このような風潮に逆らうかのように、GoogleやNIKEといった大手企業では、従業員の仮眠が認められているという。
Googleのオフィスには、「エナジーポット」と呼ばれる昼寝専用の最新マシンが設置。人間工学を用いて設計されており、眠りやすい体勢が取れる形状をしている。音響演出も優れており、入眠のサポートや適度な睡眠時間を計測して起こしてくれるという。
Googleの社員はメディアのインタビューに「昼寝マシンがないオフィスはない」と話したことがあるというが、1台200万円ほどするこのマシンがすべてのオフィスに設置されているとなると、Googleが適度な昼寝を非常に重要視していることが見て取れる。
研究結果を見た人々からは、「よかった。私も毎日昼寝しちゃうけど、良いことなんだね」と安堵の声が上がる一方で、「本当かな」「職場で昼寝している人に仕事ができるヤツはいないけど…」などと違和感を示す声も見られた。