クレープ焼き 異文化交流 浦西公民館 フランス人留学生教える

【浦添】浦添市の浦西公民館で活動している沖縄NGOセンター主催の「にほんごサークル」のメンバーが16日、公民館で住民や子どもたちにクレープを振る舞った。発案したのはフランス人留学生のレッサール・アンさん(22)=那覇市。「優しい人ばかりで住みやすい島」と話し、一枚一枚を真心込めて焼き上げた。
フランスでは2月2日に「シャンドルール」というキリスト教の祝日があり、家族でクレープを食べて祝う風習がある。アンさんは母国の文化を紹介しながら、参加者に生地の作り方や焼き方を教えた。「作るのは簡単だけど、日本語で説明するのが難しい」としつつ、会話を楽しんでいた。
鈴木ことはさん(9)はバナナをのせ、キャラメルソースをかけて食べた。「フライパンで焼いた生地を上手に返せた。自分で作るとおいしい」と笑顔を見せた。
同サークルは公民館近くに住み、介護職として働くネパール人の「仕事以外のことを日本語で楽しみながら話せる場が欲しい」との希望を受けスタートした。
昨年7月から毎月第2・4金曜日に開講し、他の留学生や近隣住民ら10人程度が参加している。
今回の企画について同センタースタッフの佐々木綾菜さんは「他の公民館利用者とも話すきっかけになり、サークルメンバーが地域に溶け込んでいければ」と期待した。
(浦添西原担当・比嘉直志)
(写図説明)子どもたちとクレープ作りを楽しむレッサール・アンさん(左)=16日、浦添市・浦西公民館クレープ焼き 異文化交流 浦西公民館 フランス人留学生教える…の画像はこちら >>