午前8時台に北海道で震度3を観測した地震 「異常震域」と呼ば…の画像はこちら >>
28日午前8時39分頃、日本海北部を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生し、北海道で最大震度3を観測。この地震は深さが約480kmと非常に深く、震源から離れた場所でより強い揺れを観測する「異常震域」と呼ばれる現象が起きたとみられます。
地震の概要
28日午前8時39分頃、北海道で最大震度3を観測する地震が発生しました。震源地は日本海北部(北緯42.1度、東経134.4度)で、震源の深さは約480km、地震の規模(マグニチュード)は6.2と推定されます。この地震による津波の心配はありません。震度3以上が観測された市町村◆北海道浦幌町震源と揺れを観測した地域は離れています。今回の地震は深さが約480kmと非常に深く、震源から離れた場所でより強い揺れを観測する「異常震域」と呼ばれる現象が起きたとみられます。
異常震域とは
今回のように震源が非常に深い「深発地震」の場合、震源の真上付近ではほとんど揺れず、遠く離れた場所で揺れが大きくなる場合があります。この現象を「異常震域」と呼んでいます。地震の多くは、震源の真上付近を中心に揺れが広がりますが、「異常震域」の場合、震度の分布がこれらの地震とは大きく異なるのが特徴です。「異常」といっても、条件次第では度々発生する現象で、地震活動そのものに異常があるわけではありません。原因は、地球内部の岩盤の性質によって、地震波の伝わり方が異なるためです。日本周辺ではプレート同士がぶつかり合い、陸のプレートの下に海洋プレートが沈み込んでいます。沈み込んだ海洋プレートの深いところで地震が起こると、その上には地震波が減衰しやすい層があるため、震源の真上では揺れが小さくなります。一方で、海洋プレートの内部は地震波があまり減衰せずに伝わりやすいため、震源から離れた場所で揺れが大きくなります。