「虐待の疑い」把握も保護せず…4歳女の子が死亡し母親が逮捕された事件 児相が22年“顔のあざ”を確認

三重県津市で、4歳の娘に暴行を加え死亡させたとして42歳の母親が逮捕された事件で、児童相談所が母親による虐待の疑いを把握していたにもかかわらず、保護していなかったことがわかりました。

警察によりますと、津市の工員・中林りゑ子容疑者(42)は5月22日頃、娘のほのかちゃん(4)に腕をぶつけ床に転倒させるなどして頭などにケガをさせ、その後死亡させた疑いで逮捕されました。

2022年2月、「ほのかちゃんの両頬と両耳にあざがある」と児童相談所に通報が寄せられましたが、中林容疑者が「ベッドから落ちておもちゃ箱に顔を突っ込んだ」と説明し、あざも小さかったことなどから虐待と認定せずに保護しませんでした。

児童相談所はその後もほのかちゃん本人とは面会しておらず、一連の対応について三重県は「第三者委員会で検証したい」としています。