東海3県は29日朝にかけて大雨となりましたが、30日の朝も注意が必要です。 空を切り裂く、激しい稲妻。28日夜から29日朝にかけ、愛知県や岐阜県で降った激しい雨。 名古屋駅の高層ビル群を写すカメラの映像を見ると、29日午前5時を過ぎたころ、どんどん強くなった雨が画面に当たり、視界が悪くなります。 間もなく、見えていたビル群も見えなくなりました。5時半ごろには雷が。
東海3県では、暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で大気が非常に不安定となり、各地で雷を伴った激しい雨が降りました。 29日朝にかけ、各地で降った1時間あたりの雨の量は名古屋で27.5ミリ、岐阜では45.5ミリなどとなりました。 名古屋市内では、至るところで道路が冠水しました。
午前5時半ごろに栄駅周辺で撮影された映像からは、冠水した道路から歩道へ、水が押し寄せているのが確認できます。 撮影した女性も、足元が水に浸かって靴はびしょ濡れで、歩くのが精いっぱいです。
雨は通勤時間帯にも重なったため、多くの人に影響が出ました。会社員：「すごい土砂降りで大変でした。ちょうど通勤時間だったので」「朝めちゃめちゃ雨降ってて、結構革靴とかも濡れました」 大雨で被害も出ました。 岐阜県揖斐川町を通る国道303号線では29日朝、土砂崩れが2カ所で発生しました。
愛知県岡崎市で午前6時ごろに撮影された映像には、住宅街の上にできた大きな「積乱雲」が映っていました。
この積乱雲について、福島気象予報士は…。福島気象予報士：「おそらくアーチ雲と呼ばれる雲で、弧を描いているように、アーチ状に雲がある。このアーチ状の奥に積乱雲。この辺りはザーッと強い雨がふっていて、雨と同時に風がビューっと吹いている。周りの温かい空気が冷たい空気に押し上げられて、ぐるぐる巻き込まれなら、アーチ状の雲が形成されている」 アーチ雲を伴った積乱雲は通常よりも危険で、注意が必要だといいます。福島気象予報士：「非常に激しい雨とか、突風、雹が降ってくることもある。見かけた時はすぐに建物の中に避難する必要が出てきます」気象庁予報課の立原さん：「梅雨前線の活動が活発になり、西日本から北日本の広い範囲で大雨が予想される」 気象庁は7月1日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みで、広い範囲で注意が必要だと呼びかけています。