実家の庭に赤ちゃんの遺体埋めた罪 29歳母親に懲役1年6カ月求刑 検察側「死産の現実を受け止められず」

愛知県常滑市にある実家に赤ちゃんの遺体を埋めた罪に問われている29歳の女に、懲役1年6か月が求刑されました。

無職の皆川琴美被告(29)は、2023年4月、常滑市にある実家の庭の花壇に自身が出産した女の赤ちゃんの遺体を埋めた死体遺棄の罪に問われていて、29日の初公判で起訴内容を認めました。

冒頭陳述で、検察側は「マンションの共用トイレで出産したものの、死産の現実を受け止められず、実家の庭に埋めた」と犯行の経緯を説明。

その上で「皆川被告が供述する『赤ちゃんが目に入ると現実を突きつけられる』という動機は身勝手で自己中心的」と指摘し、懲役1年6か月を求刑しました。

弁護側は「出産直前まで妊娠に気付いておらず、突発的な犯行で計画性はない」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。