1992年、兵庫県神戸市で少女による奇妙な事件が発生した。11月某日、神戸市内のスーパーの店内で1歳になる女の子が行方不明になる事件が発生した。母親は女の子が店内で迷子になったのだと当初は考えていたが、どこにも見当たらない。
女の子は約4時間後に、行方不明のスーパーから数駅離れた某マンションの1階で発見された。この時、女の子は真新しいオムツと母親が購入した事のない新品の服を着ていたという。
しばらくして「女の子を誘拐した」として、神戸市に住む小学校6年生の女児数名が警察に補導された。彼女たちの話によると、女の子を連れて行ったのは「お人形遊び」の延長線であったという。
>>証拠隠滅のために放火? 窃盗小学生の末路【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< 彼女たちは、以前から人形遊びに凝っており、「いつか本当の赤ちゃんに会ってみたい」と話していたという。そして、スーパーの店内で1歳になる女の子を誘拐し、抱っこしながら数駅先のデパートへ向かった。デパートでは赤ちゃんルームがあり、その中に陣取り、デパート内で万引きしていた紙おむつや帽子、オーバーオールなど8000円相当を着せて遊んでいたという。その後は、一緒に神戸市内を練り歩いたが、1人の女児がパトカーの姿を見て怖くなってしまい、「その辺に置いておこう」と見知らぬマンションの1階に女の子を置き去りにして帰宅したという。女児が女の子を連れて歩いているのは奇妙に見えたため、近所の住民が警察へ通報。誘拐された女の子は幸いにも怪我はなかったが、オモチャにされていたためか、しばらく泣き続けていたという。 赤ん坊に興味のあった少女の好奇心が招いた奇妙な誘拐事件であった。