中野サンプラザ、明日で閉館… “最後の日”を前に来場者が語る「思い出」が胸熱

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明日2日、東京・中野区にある「中野サンプラザ」が閉館する。多くのアイドルやアーティストのライブが行われた場所とあって、ファンから惜しむ声があがっている。
50年の歴史にピリオドを打つ施設に足を運んでみると…。
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「中野サンプラザ」は1973年に開業。JR中野駅北口から徒歩3分の場所にあり、地上20階、地下3階の中野を代表する建物の一つだ。ホテルや結婚式場、ボウリング場、コンサートホールなどを有する。
コンサートホールは、山下達郎を筆頭に同施設への愛を公言するアーティストも少なくない。同ホールでモーニング娘。や松浦亜弥など、「ハロー!プロジェクト」の公演が多数行われたこともあり、ハロプロファンからも「聖地」として愛されている。
だが、建物の老朽化に伴う建て替えのため、7月2日をもって閉館することに。
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5月から7月2日まで「さよならNAKANO SUNPLAZA音楽祭」が開催されるなど、盛り上がりを見せている。施設はいま、どんなふうになっているのか。

「最後の日」が迫った数日前に「中野サンプラザ」を訪れた。平日の午前中だったが、中高年層の来場者が多数見受けられる。

コンサートホールを有する施設らしく、マイクの前で記念写真を撮るスペースも。最上階にあるレストランは予約した人で満席、ボールペンやペンケースなど施設の記念グッズも完売するなど、改めて人気の高さが窺える。

以前、地下にはボウリング場やネットカフェ、音楽スタジオがあったが、記者が訪れた時にはすでに閉店しており、スタッフが後片付けに励んでいた。
この日、「中野サンプラザ」を訪れた人達は施設内の掲示板を熱心に眺めたり、記念写真を撮るなど、思い出に浸っている印象を受けた。施設の外観を撮影していた40代の男性に話を聞いた。
「私はモー娘。ファンなのですが、学生時代に初めてモー娘。のライブを見たのがここだったんです。何度も通い詰めて、たくさん騒いではしゃいだ思い出です(笑)。閉館するのは寂しいですね…」(40代男性)。
70代の女性は、最上階の和食レストラン「日本料理なかの」に思い出があると話す。「30年以上中野に住んでいて、一人でランチしたり、友達や家族とディナーを食べたり大好きなお店です。お刺し身や煮物などが小鉢に入った『なかの御膳』の味が忘れられません」(70代女性)。

長らく多くの人に愛されきた「中野サンプラザ」。今後に関しては、解体工事を終えた後、28年年度の竣工を予定しており、地上60階、地下3階建てとさらに大規模な施設になるようだ。
オフィスや住宅、店舗が入り、ホールやホテル、最上階には展望施設も設けられる。「中野サンプラザ」の名物であるホールは現在2,200人が収容可能だが、新しいホールは約3倍となる7,000人収容できるという。
数年後、我々の前にパワーアップした姿を見せてくれることを期待したい。