将棋の藤井聡太七冠が八冠全冠制覇に向け、防衛を目指す棋聖戦の第3局が静岡で行われています。 静岡県沼津市で行われている棋聖戦五番勝負の第3局。将棋の八大タイトル全制覇へ向け、防衛が絶対条件となる藤井聡太七冠は、挑戦者の佐々木大地七段にここまで1勝1敗で、どちらが勝ってもタイトル獲得に王手がかかります。 先手の藤井七冠は飛車先の歩を突くと、戦型を得意の角換わりとしました。
静岡に前日2日に入った2人は、対局場や駒のチェックする検分を行いました。3種類の駒から対局で使うものを選びますが、互いに譲り合います。しかし、対局は絶対に譲れない大事な一番です。藤井七冠:「1勝1敗で迎えることになりまして、シリーズの行方を左右する重要な1局かなと自分自身感じています。精いっぱい指して、熱戦にできるよう頑張りたいと思っています」佐々木七段:「山場となる第3局、鬼門の後手番となりますので精いっぱい準備してきたんですけど、どうなるかは明日のお楽しみということで」 佐々木七段は、自信ありげな発言です。
佐々木七段は藤井七冠の得意戦法を受けるべく、予告通り秘策を用意していました。しかし、藤井七冠も珍しい手を指し、序盤から難解な対局となりました。 勝負所で迎えた昼食休憩。沼津市民の投票で決まったという勝負飯は、佐々木七段が「アジフライ」の定食。
藤井七冠が「カツハヤシライス」と、どちらも地元の名物を選びました。
カツハヤシライスを提供するのは、沼津の老舗洋食店『千楽(せんらく)』。たっぷりのライスの上に厚切りのとんかつを乗せ、3日間煮込んだというデミグラスソースをかけたボリューム満点の一品です。大竹シェフ:「沼津といったらやっぱり魚の街なので。(担当者に)『冗談だろ?』と言ったら『本当なんですよ』と言われちゃって、本当にびっくりしました。藤井さんは10分くらい(勝負めしを)決めるのにかかったそうです。素直に食べたいものを注文すればいいのになと思いました」 長考の末、選んだカツパワーで勝利なるか。現在、形勢はほぼ互角で、夜までに決着がつく見込みです。