サンプラザ中野くん「名前は私が守ってまいります」と誓う、セレモニーで「50年にわたり、お疲れさま」と感謝

1973年の開業から半世紀にわたって数多くのコンサートが開かれ、「音楽ファンの聖地」として親しまれてきた中野サンプラザ(東京・中野区)が2日、閉館した。最後の公演は、同ホールを“ホームグラウンド”としてきたシンガー・ソングライター山下達郎(70)の全国ホールツアー。公演前にはDJを務めるTOKYO FM「サンデーソングブック」(日曜・後2時)で特集を組み、別れを惜しんだ。
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シンガー・ソングライターの山下達郎のコンサート終了後、クロージングセレモニーが行われ、歌手のサンプラザ中野くんが出席した。
金野晃・中野サンプラザ会長に花束を贈呈。中野くんは「本日は、この式典にお招きいただきまして、本当に光栄でございます。ありがとうございます」とあいさつ。「この芸名でデビュー致しまして、来年で40年を迎えます。10年ほど先輩の中野サンプラザさんにはいつも優しくしていただき、応援していただき、エンタメ業界を肩を組んで、いや、駆け抜けてきた感じがしております。いつも温かく見守ってくれてありがとうございました」と感謝した。
24年に解体され、28年度に新施設・NAKANOサンプラザシティとして生まれ変わる。「それまでの間、『サンプラザ』の名前は私が守ってまいりますので、『サンプラザ』を忘れることなく、新しい中野を待とうではありませんか。中野サンプラザ、50年の長きにわたり、お疲れさまでした」と話した。
5月3日から「さよならサンプラザ中野音楽祭」と題した音楽祭が開催され、この日の山下の公演まで37公演が行われ、6万人を動員した。正面玄関が施錠されるまで大勢の一般客が残り、思い思いに別れを惜しんでいた。