卵を割ったら中から血が! 原因と対処法に「知らなかった!」「そんなのがあるんだ」

さまざまな料理に活用できるほか、栄養も豊富な食材である卵。
日本のスーパーマーケットなどで販売される一般的な卵は、養鶏農家が飼育するニワトリから生産されています。
食品は人間の口に入るため、徹底した品質管理が必要。そのため、生産者は出荷前に卵の傷や割れ、鮮度などを細かくチェックしているのです。
しかし、いくら厳重にチェックを行っても、時には見落としが生じてしまうもの。飲食物の自主回収が報じられることは、珍しくありません。
企業にもよりますが、一般的に、現代の検卵作業では検卵器を駆使した上で行われています。
卵の殻はともかく、割らずに中身を目視することはできません。出荷前に異常卵を取り除くべく、機械を使ったチェックが行われているのです。
しかし、時には異常卵がそのまま出荷され、消費者の手元に渡ってしまうことも。「卵を割ったら卵黄が2つ入っていた」という話は、時々耳にしますよね。
では、さらにレアケースである、こういった異常卵をご存じでしょうか。
「卵を割ったら、白身に血が混じっていた」
※写真はイメージ
黄色がかった透明な色をしている、生卵の白身。しかし、まれに血が少し混じっていたり、白身全体が赤くなっていたりすることがあります。
少しだけ血が混じったものは『血斑卵』、大量に血が混ざったものは『血玉卵』といい、卵を産む前、ニワトリになんらかのストレスがかかった場合、毛細血管が破れることで血が付着してしまうのだとか。
まれではありますが、血玉卵はそのまま出荷されてしまうことも。見た目がおどろおどろしいため、卵白を見て不安に感じるのは仕方のないことでしょう。
農林水産省や全国農業協同組合連合会(通称:JA全農)、卵生産者は、少しだけ血が混じった血斑卵について、ウェブサイトで「血の部分を取り除けば、生食をしても問題ない」と説明。
少し混じった程度であれば、そのまま加熱調理することも可能であり、食べても害はないとされています。
しかし、大量に血が混じった血玉卵は食用には不適とされているため、食べないほうがいいでしょう。
ネットでは時々、血玉卵に遭遇した人が「真っ赤だけど、これは食べても大丈夫なの?」と不安そうなコメントとともに写真を投稿し、話題になることも。
そのたびに「知らなかった!」「そんなのがあるんだ…」といった驚く声が上がります。
そのまま出荷されるのはまれですが、卵かけご飯を食べる際は、直接生卵をかけず、念のため別の皿に入れたほうがいいでしょう。
[文・構成/grape編集部]