ブラジル政府 ウクライナ軍への装甲車両の輸出を拒否へ 肥料輸入先のロシアへの配慮か?

拒否した詳細は不明。
ブラジルのルーラ政権がグアラニ装甲車450台のウクライナへの売却を拒否したことが、2023年6月27日に現地メディアで報じられたことで明らかとなりました。
ブラジル政府 ウクライナ軍への装甲車両の輸出を拒否へ 肥料…の画像はこちら >>ブラジル陸軍とイヴェコが共同開発したグアラニ装甲車(画像:イヴェコ)。
拒否に関する話は、ブラジル国内で以前から噂にはなっていましたが、報道された内容によると、今回の話は国防省内から関係部門に伝えられたものようです。
同件は、4月下旬にウクライナ大使館の国防駐在官室を通じてブラジル国防省に要望書が送付されたもので、グアラニ装甲車両を人道支援や医療出動目的の専用車両として、最大450台購入したいというものでした。
同装甲車は、ブラジル陸軍と軍用車両の製造を行うイヴェコが共同開発した20tの水陸両用装甲車両で、2012年から配備を行っています。
拒否することにした理由については明かにされていませんが、ブラジルはロシアやベラルーシから、かなりの量の肥料を輸入しているため、そのことに配慮したのではとの憶測が現地ではあります。また、今回の拒否で、他の欧州諸国との関係悪化を懸念する声もあります。