夏のレジャーシーズンには、キャンプやバーベキューを楽しむ人も多いでしょう。
開放的な気分になる一方で、気を付けなければならないこともあります。
内閣府食品安全委員会は、カンピロバクターという細菌による食中毒に注意をするよう呼びかけました。
鶏刺しや鶏レバーなどの生肉や、加熱が不十分な肉料理を食べたことによる、カンピロバクター食中毒の事例は、毎年数多く報告されているといいます。
カンピロバクターがついた食品を食べると、2~7日くらいで下痢や腹痛、発熱、おう吐などの症状が現れ、死亡例は少ないものの、まれに筋力低下や運動まひの後遺症が残ることも。
決して甘く見てはいけないのです。
カンピロバクター食中毒を予防するには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
具体的には、次のことが大切だといいます。
・生又は加熱不十分な鶏肉や鶏レバー、牛レバーなどの肉を食べない。
・特に鶏肉などのお肉は、十分に(中心部を 75℃以上で 1 分間以上またはこれと同等の条件で)加熱してから食べる。
・保存時や調理時に、肉や肉に含まれる細菌と、他の食材(野菜、果物等)との接触を防ぐ
― 生の肉は洗わない
― 生の肉に触れた手はしっかり洗ってから他の食材を取り扱う
― 生の肉に触れた調理器具、食器は十分に洗う。調理器具や食器は、熱湯で消毒し、よく乾燥させる。
内閣府 食品安全委員会 ーより引用
鶏肉など生肉は中心部を十分に加熱し、他の食材との接触に注意するとともに、調理器具を清潔に保つようにしましょう。
「新鮮だから安全」「色が変わったから大丈夫」などの考えは危険です。
楽しく食事をするためにも、正しい知識を身につけて、しっかりと対策したいですね。
[文・構成/grape編集部]