20年間授業から逃げ続けた女性教師 裁判でも「ビーチにいる」と不在貫きクビに

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24年間の教職者としてのキャリアのうち、20年間は仕事に行くことを避け続けたイタリアの女性。自らの解雇に対する不服申立ても、避けてしまった可能性があるという。『Business Insider』『BBC』などの海外メディアが報じている。
ヴェネツィア近郊の海辺の町にある学校で働くチンツィア・パオリーナ・デ・リオさんは、「授業に来ない」という独自の指導スタイルで、教職者としてのキャリアの大半を過ごしてきた。
当然ながら多くの苦情が寄せられており、学校は2017年に一度、デ・リオさんを追放する処分を下した。しかし2018年、ヴェネツィアで行われた裁判によってこの処分は無効とされ、彼女は職場に復帰していた。
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イタリアの破毀院最高裁判所は今月になって以前の判決を破棄し、学校におけるデ・リオさんの長期欠席は「永続的かつ絶対的に不適格」であると認定した。
デ・リオさんは判決を不服として、自身の主張を証明するための文書を持って「真実を再構築するつもりだ」とメディアに語った。
それでも自身の弁護を展開することはなく、地元紙の取材に対しては「すみませんが、今ビーチにいます」と語り、裁判でも「不在」を貫いていたようだ。
報道によると、デ・リオさんは在任期間の最初の10年間、全くの不在だったという。それ以外は病欠日や休暇などを利用し、できる限り授業を避け続けていたそうだ。
また授業を行っているわずかな期間も携帯電話に気を取られ、生徒から教科書を借りて授業を行うなど「混乱したものだった」と報じられている。
SNS上では「よく20年以上も放置されていたなぁ」「完全な給料泥棒」「教師が合わないなら別の仕事を見つければ良かったのに」などの声が寄せられていた。
なお、イタリアの教育省は「教育活動が十分な専門性をもって行われるよう、ますます努力する」と声明を発表している。