姉妹艦から体の一部を受け継ぐ。
フランス国防省は現地時間2023年7月6日、リュビ級原子力潜水艦の「ペルル」が3年間の修理を経て再び運用可能な状態になり、原隊に復帰したと発表しました。
火災で廃艦も検討された仏原子力潜水艦「ペルル」まさかの“ニコ…の画像はこちら >>船体の修理後、シェルブール海軍基地の港湾施設部門にトゥーロン移送のため曳航される「ペルル」(画像:フランス海軍)。
リュビ級は核兵器を積んでいない攻撃型原子力潜水艦で「ペルル」はその6番艦になります。同艦は2020年6月12日トゥーロン基地に入港した際、整備中に火災事故に見舞われました。
火災時に核燃料は搭載されていなかったそうですが、艦首の広範囲が損傷を受けるなど、国防省が「深刻な火災」と評する規模で、一度は廃艦も提案されたほどでした。
国防省は廃艦を回避するために、2019年7月に退役した姉妹艦である「サフィール」の艦首を「ペルル」に流用することを決定。10か月に及ぶ、「サフィール」艦首の溶接作業を始めとした様々な修理を経て、2022年11月にはトゥーロンのドックから出て、航行や潜航の試験などを行っていました。