旧車乗りの4割が夏のトラブルを経験。トラブル2位は「バッテリー上がり」、1位は?

旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、旧車に興味のある148人を対象に、旧車の夏のトラブルに関するアンケートを実施した。

7月に入り、本格的な夏がやってくる。お盆休みもあり、車の交通量も増え車のトラブルも多く発生する季節。人間にも暑さが酷な季節だが、夏の暑さは車へのダメージも大きい。

昨今では、駐車中の車内でモバイルバッテリーが破裂し炎上するというニュースもあり、車が炎天下の中でいかに高温状態になるのかがわかる。

そこで実施された今回の調査。旧車乗りに夏の旧車のトラブルの経験や、対策方法について聞いている。期間は2023年6月29日~7月9日。旧車に興味のある男女148名を対象に、インターネット調査にて行った。

旧車のメンテナンスで夏に対策していることを聞くと、最も多い回答が「バッテリーの状態確認」で65票となった。

カーエアコンを装備している旧車であれば、カーエアコンの使用によりバッテリーへの負担が大きくなり、バッテリー上がりの原因となり得る。バッテリーの劣化具合を確認しておくことも夏前に行っておくべき対策だ。

2位は「冷却水の補充」で46票だった。冷却水はエンジンのオーバーヒートを防ぐために重要な役割を担っているため、冷却水の量は必ず確認したいものだ。

3位は「エンジンオイルの交換」で45票が入った。エンジンオイルには潤滑作用や清浄作用などさまざまな役割があるため、高温になり負荷が増える夏前に交換しておくことも大切となる。

「その他」の意見には、「ラジエーターに自作のシュラウドを取り付けて冷却効率を上げる」や「暑い日は乗らない」などがあった。

次に、所有する旧車が夏のトラブルに遭ったことがあるか聞くと、「ある」の回答が38.5%、「ない」が61.5%という結果だった。

Q1のように、夏にさまざまな対策を行っている人がいるが、それでも4割の旧車乗りが夏にトラブルに遭ったことがあるようだ。

旧車の夏のトラブルで最も多いのが「エアコンのトラブル」で34.4%、次いで「バッテリー上がり」が22.6%、「オーバーヒート」が19.4%という調査結果となった。

「その他」の回答では、「ダイレクトイグニッション故障」や「ネズミが巣を作った」、「ルーフを開けて走っていたら真っ赤に日焼けして笑われた」などさまざまな意見があった。

運転中の日焼けは、オープンカーやサンルーフ付きの車であればなおのこと、これも夏ならではのトラブルかもしれない。

今回の調査で、旧車乗りの多くが気温の高くなる夏に向けて、何らかの対策を行っているという結果となった。しかし、夏のトラブルにあったことがある旧車乗りは4割に上るという結果から、いかに夏が旧車にとって過酷かがわかる。

もし旧車の夏の対策をしていない人や、これからする人がいれば今回の調査結果を参考にし、夏も充実した旧車ライフを楽しんでもらいたいものだ。