相次いでネット上で拡散される、店舗内での迷惑動画。ネット上では当事者への批判が巻き起こるなか、企業側も泣き寝入りする様子はまったくない。
2月初旬、カラオケ店「まねきねこ」の群馬県の店舗内で、若い男性がスプレー缶に火をつけたライターを近づけて、同世代の男性に向かって“火炎放射”する動画が拡散。2月6日に配信された「読売新聞オンライン」の記事によると、「まねきねこ」を運営する親会社の「コシダカホールディングス」は、動画に関わった男性複数人が店舗に訪れ謝罪したものの、同社は受け入れなかった。また変わらず「刑事および民事の両面で厳正に対処」する方針を取材に対して明かしていた。
同様の厳罰対応は回転寿司チェーン「スシロー」でも。1月中旬に投稿された、少年が醤油ボトルなどを舐めまわすといった迷惑動画に対して、「スシロー」は本人とその保護者からの謝罪を拒否。被害届を警察に提出するなど厳正に対処を進めていることを2月1日に発表していた。
この他にも、1月上旬ごろから拡散された回転寿司チェーン「はま寿司」での「他人の寿司にわさび乗せ」動画についても、同社は当事者からの謝罪を拒否して、1月25日に被害届を提出。牛丼チェーン「吉野家」も、“紅生姜を直箸でかきこむ”動画に対して2月7日に法的措置に訴えることを発表している。
いずれの場合も、迷惑動画による悪印象を払拭すべく、店内の清掃やシステムの変更を余儀なくされている。こうした厳罰対応が、新たな芽を生まないことに繋がることを祈るばかりだ――。