問いかけに反応しない様子が監視カメラの映像に 入管施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさんの裁判 監視カメラの映像を法廷で上映

おととし3月に名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族が、国に損害賠償を求めている裁判で、亡くなった当日の監視カメラ映像が法廷で上映されました。■監視カメラの映像(看守)「サンダマリさん、バイタル測るね」
問いかけに反応しない様子が監視カメラの映像に 入管施設で死亡…の画像はこちら >>
入管施設の職員が呼びかける相手は、スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)。おととし3月、名古屋の入管施設で収容中に亡くなりました。遺族は、ウィシュマさんが死亡したのは入管が必要な医療を提供しなかったのが原因だとして、国に対し約1億5600万円の損害賠償を求めています。
CBC
CBC
12日の裁判では、国側が証拠として提出した収容中の監視カメラ映像のうち、亡くなる2日前から直前までの映像が上映されました。
CBC
■監視カメラの映像(職員)「メンタルの先生にちゃんとお話しなね。ちゃんと言ってきな、困っていることを。いい?わかった?」(ウィシュマさん)「わかった。ありがとうございます」入管の調査報告書によりますと、亡くなる2日前にウィシュマさんは病院の精神科を受診。睡眠導入剤などを処方され、服用しました。
CBC
■監視カメラの映像(ウィシュマさん)「あー」(看守)「おはよう」翌日、ウィシュマさんはベッドから起き上がることができなくなりました。
問いかけに反応しない様子が監視カメラの映像に 入管施設で死亡…の画像はこちら >>
■監視カメラの映像(看守)「サンダマリさん、バイタル測るね」「サンダマリ、おはよう」ウィシュマさんは職員の問いかけに反応を示しません。ウィシュマさんはその後、搬送先の病院で死亡が確認されました。遺族側はウィシュマさんが衰弱し収容に適さない状態にあったことは明らかで、収容を継続したことは違法だと主張しました。一方、国側はこれまでの裁判で「入管職員の医療上の対応に違法性は認められない」と遺族側の請求の棄却を求めています。
CBC
12日の裁判を終え、ウィシュマさんの妹のポールニマさんは「ひどい扱いを受けていたことがわかったと思う。公平な判断をしていただけたら」と話しました。
CBC