AI活用した“テスト採点システム” 名古屋市立の全ての中学校と高校で導入へ 教師の労働環境の改善図る

教師の負担を減らすため、名古屋市立の全ての中学と高校で、AIを活用したテストの採点システムを導入することがわかりました。

名古屋市教育委員会によりますと、AI技術を活用したテストの採点システムが導入されるのは、計126校ある名古屋市立の全ての中学校と高校で、2023年9月1日から運用が始まります。

テストの答案用紙をスキャンするとAIが設問ごとに回答を判定する仕組みで、単語や文章で答える問題については、教師がシステム上で採点するほか、AIの判定にミスがないかチェックも行います。

名古屋市では2022年度、規定の残業時間を上回った教師が中学校で64%、高校で47%にのぼっていて、AIの導入には教師の長時間労働を改善し、働き方改革を進める狙いがあります。

市教委の担当者は「新技術の活用で働き方改革を進め、教師の希望者数の増加にもつなげたい」としています。

AIによるテストのデジタル採点は、愛知県立高校でも2022年度から試験的な導入が進められています。