馬の安楽死等で“動物虐待”と批判…多度大社「上げ馬神事」主催者側が内容見直す方針 馬と人間の安全に配慮

三重県桑名市の多度大社で行われた「上げ馬神事」が、動物虐待と批判されている問題で、主催者側が神事の内容を見直す方針を固めました。

上げ馬神事は高さ2mの土の壁を馬が駆け上がり、乗り越えた回数で1年の吉凶を占う神事で、この20年間で少なくとも3頭の馬が骨折し、安楽死させられています。

神事を巡っては、環境保護団体が動物愛護法違反の疑いで刑事告発をするなど批判が相次ぎ、三重県が主催者らに壁の高さの見直しなどを求める指導をしていました。

多度大社によりますと、7月7日主催者らが集まった会議で、馬と人間の安全に配慮した神事にするため、内容を見直すことを決定したということです。

主催者側は有識者に意見を聴くなどして、来年5月の神事には新たな内容で実施する考えです。