「おまえなんかいらない」パワハラを受け自殺 遺族が中部電力に損害賠償を求めた裁判で和解成立 「やっと言える。会社が謝罪したよって…」

男性が自殺したのは上司のパワハラなどが原因だとして、遺族が中部電力を訴えていた裁判で和解が成立しました。
「おまえなんかいらない」パワハラを受け自殺 遺族が中部電力に…の画像はこちら >>
この問題は2010年、中部電力三重支店の新入社員だった鈴木陽介さん(当時26)が自殺したものです。
CBC
当初、津労働基準監督署は労災を認めませんでしたが、遺族は「上司から『おまえなんかいらない』などと言われパワーハラスメントを受けたことなどが原因だ」として、国に労災を認めるよう求める訴えを起こし、2023年4月に名古屋高等裁判所で出された労災を認定する判決が確定しました。
CBC
また、遺族は中部電力に対しても約4700万円の損害賠償を求め訴えを起こしていましたが、18日に和解が成立しました。和解条項には「入社間もない陽介氏の心理状況等を踏まえた指導や支援が十分でなかったことについて、心よりお詫びする」と謝罪が記されました。
CBC
(鈴木さんの母吉田典子さん)「やっと陽介に言える。会社が謝罪したよってことを。企業には陽介のような悲しい出来事が二度と起きないように新入社員教育を考えてほしい」
CBC
中部電力は「二度と本件のようなことが生じないよう、引き続き不断の努力を行なっていく」とコメントしました。