製材所の事故で死亡した高校生が臓器を実母に提供へ 家族が思いを明かす

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まさかの事故が発生し、命を落としてしまった16歳の高校生。遺族はその臓器を複数の重病患者に提供しようと決心。提供を受ける患者のひとりが少年を産んだ実母であることを、『People』などアメリカのメディアが伝えた。
アメリカ・ウィスコンシン州で暮らしていたマイケル・シュルスくん(16)は、とても優しい少年だった。いつも穏やかで、人を故意に傷つけることもない。思いやりがあり真面目なマイケルくんは、両親にとっても自慢の息子だった。
しかし6月29日、製材所にいたマイケルくんが突然の悲劇に見舞われた。木材を積み上げる機械の詰まりを解消しようとしたところ、乗っていたベルトコンベアが突然動き出すという事態が発生。
マイケルくんはあっという間に機械に挟まれ、重傷を負ったのだ。
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事故から約17分後、製材所のスタッフがベルトコンベアに乗ったまま倒れているマイケルくんを発見。マイケルくんはその後ほどなくして病院に救急搬送されたが、2日後に息を引き取った。
遺体を確認した検視官によると、死因は機械に挟まれたことによる外傷性窒息。悲しみに暮れながらも、遺族はマイケルくんの臓器を複数の重病患者に提供することを決めた。
同じ製材所で働いていたマイケルくんの父親ジムさんはメディアの取材に応じ、「息子の臓器は少なくとも7人の患者さんに移植されます」と発表。その1人については「マイケルの実母です」と公表している。
突然の息子の死にショックを受けているジムさんだが、マイケルくんの臓器が妻を含む多くの人を救うという事実に救われていると述べた。マイケルくんが母親に提供するのは肝臓だというが、母親の病名など詳しいことは明かされていない。
マイケルくんの死、そして臓器提供について報道で知った人たちからは、「製材所の安全管理は十分だったのか」「若いマイケルくんに任せるべき仕事だったのか」といった声が噴出。
しかし何よりも早すぎる死を悼む声、そして家族に対する同情の声が多く上がっている。マイケルくんの母親を含む臓器レシピエントが、移植手術を経て元気になることを願うばかりだ。